7:『ONI ~ 神々山のおなり』
短編アニメーション『ダム・キーパー』が第87回アカデミー賞にノミネートされた堤大介監督が、『あの花の名前を僕たちはまだ知らない』や『アリスとテレスのまぼろし工場』の脚本で知られる岡田麿里とタッグを組んだ、全4話のアニメシリーズです。物語は風変わりな父と暮らしている自由奔放な少女が、伝説の英雄となるべくトレーニングに励むも、謎の「ONI」の脅威が迫る……というもの。3DCGアニメでありながら、ストップモーションアニメに近い質感の表現も、とても魅力的に映ります。
序盤は天真らんまんな少女の成長の物語として微笑ましく見られるのですが、2話の最後で物語の大きな転換があるので、なるべくネタバレを踏まずに見てほしいところ。異なる世界の住人との交流と価値観の変容は『超かぐや姫!』や前述した『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』にも通じていますし、差別と分断の問題提起の鋭さにも注目してほしいところです。
8:『ウルトラマン ライジング』
言わずと知れた日本が誇る特撮ヒーローを主人公としたアメリカ・日本合作のアニメ映画で、あらすじは、ウルトラマンが「赤ちゃん怪獣」の世話を任されてしまうというもの。やや高慢不遜でイヤなやつでもあった主人公が「新米パパ」として奮闘する様は子どもから大人まで楽しめますし、疎遠になっていた父との関係や、ウルトラマンであることのアイデンティティを巡って葛藤するといった要素も奥深く仕上がっていました。
『超かぐや姫!』との共通点は、何しろ子育ての悪戦苦闘ぶりが描かれていることと、その子どもがいつしか愛おしい「相棒」にもなっていくことがあります。さらには、AIが「もう1人の親(ママ)」のような立ち位置であることが大きな魅力!少年漫画的なアツい「共闘」にも、ぜひ期待してください。山田裕貴、小日向文世、早見あかりなどの豪華キャストによる日本語吹き替えもハマってますよ。



