3:『サイバーパンク エッジランナーズ』
ゲーム『サイバーパンク2077』を原作としていますが、そちらをプレイしていなくても楽しめる全10話のアニメシリーズです。あらすじは富裕層向けの学校でいじめられていた少年が、とある悲劇を経てアウトローな道へと進んでしまうというもの。16歳以上の年齢制限も納得の苛烈な暴力描写と性描写がある大人向けの作品で、第1話から主人公を「絶望の淵へと追いやる」展開と、超格差社会で「こうするしかなかった」悲哀も胸に迫る物語になっていました。
もちろん、楽しくポップで全年齢が楽しめる『超かぐや姫!』とはおおむね正反対の作風に思えるのですが、大胆な構図によるアクションのほか、「月」が物語において重要になるといった共通点もあります。
何より女性キャラクターが魅力的で、ハッキングが得意でワイヤーを用いて戦うクールな「ルーシー」と、小柄ながら2丁拳銃を持ち暴れるクレイジーな「レベッカ」に誰もが魅了されるのではないでしょうか。クライマックスからラストにかけては怒涛の展開で、思わず落涙する感動が待ち受けていますよ。
4:『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』
こちらは全5話のアニメシリーズ。あらすじは人間がヴァンパイアとの戦争に敗れて地球上のほとんどの居住区を失った世界で、1人の少女とヴァンパイアの女王が出会い、未知の"楽園"を目指すというもの。雪が降り積もる退廃的なディストピアの世界観は『チェンソーマン』で知られる藤本タツキの漫画『ファイアパンチ』を連想させ、閉鎖的な状況および価値観の脱却を図る様が制作当時のコロナ禍の世相に重なって見えました。
全編で暗くて重い雰囲気に満ちており、それでもか細い希望を見つけようとする過程は、とことんポップでポジティブな『超かぐや姫!』とは好対照です。しかし、「異なる世界の住人の女性2人が出会うことで、自分たちの生き方を大きく変えていく」物語であることは共通しています。「悲しくて儚いガール・ミーツ・ガール」を期待する人に、ぜひおすすめします。



