1:『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』
優先的に見てほしいのはこちら。『イカゲーム』を抜きNeflix史上最高視聴数を記録する歴史的な超大ヒット映画であり、第68回グラミー賞で劇中歌の「Golden」が最優秀視覚メディア楽曲賞を受賞、第98回アカデミー賞で長編アニメーション賞と歌曲賞の2部門にノミネートと、絶賛で迎えられています。あらすじは、表向きには大人気のK-POPガールズグループが、裏では太古から世界に巣くうデーモンたちと戦っていた、というもの。強い女性たちが正体を隠してヒーローとして活躍する様は『プリキュア』シリーズを思わせますし、勧善懲悪のシンプルな構図のようで、切実な悩みを持ち、アイデンティティーを確立していく物語がロジカルに作り込まれているため、日本人でも感情移入しやすいでしょう。
『超かぐや姫!』との共通点は、メインの3人の女の子たちの関係が尊いこと、歌が重要な要素になっていること、ダイナミックでスピーディーなアクション描写、(もはや「変顔」レベルの)コロコロと表情が変わるキャラの愛らしさとユーモア、男性チームとの対決が描かれることなど、数多くあります。それらが意図されたものでなくとも、「『KPOPガールズ!』に匹敵する作品が日本で生まれた!」という感慨深さがありました。
2:『プリズム輪舞曲(ロンド)』
2026年1月15日より配信開始されたばかりのこちらは、『花より男子』で知られる漫画家の神尾葉子が、原作とキャラクター原案、さらには脚本をも手掛けた全20話のアニメシリーズです。あらすじは1900年代のイギリス・ロンドンを舞台に、名門美術学院へ画家を志して日本から海を渡った女性の成長と挫折を描くというもの。特に、天才的な才能を持ちながら、ぶっきらぼうな性格である青年への恋心が丹念に描かれた作品になっていました。「初めはあんなにイヤなやつだと思っていたのに、こんなに気になってしまうなんて!」という少女漫画らしい要素が前面にありつつも、当時に軽んじられていた女性の主体的な生き方、将来への悩みや迷いを持つ友人たちとの交流など、種々の要素がとても丁寧に構築されています。戦争が起こる時代で個人の夢や生き方が脅かされる様も、今ではより切実に映るでしょう。
個人的に大好きだったのが、明るく活発な主人公の「りり」と、お嬢様の「キャサリン」との関係。キャサリンはりりへ「高額な報酬と引き換えに肖像画を依頼する」関係で、しかも彼女はりりが気になっている青年「キット」の婚約者。
初めこそわがままな女性にも思えるキャサリンが「本当に好きなこと」に気付く過程と、りりとの友情を育む様がとても尊かったのです。じっくりと時間をかけた構成は、スピーディーな作劇の『超かぐや姫!』とは対照的ですが、女性たちの愛らしさや関係性の尊さ(男性陣もみんな良い人!)ははっきり共通していますよ。



