ヒナタカの雑食系映画論 第213回

『超かぐや姫!』が好きなら見て! 「Netflixアニメ10作品」を厳選して激賞

『超かぐや姫!』が好きな人におすすめの、Netflixで視聴できるアニメを10作品紹介します! それぞれに「ここが『超かぐや姫!』だ!」な共通点もあるのです。(画像出典:(C)コロリド・ツインエンジンパートナーズ)

9:『ニモーナ』

グラフィックノベルを原作とした作品で、第96回アカデミー長編アニメーション映画賞にノミネートされたこちらは、濡れ衣を着せられてしまった騎士と、変幻自在の能力を持つ少女との冒険が描かれています。

衣装や建築物は中世を思わせながらも、SNSが存在する現代が「ハイブリッド」されたような世界観が斬新で、逃亡劇の最中で描かれるバラエティー豊かなアイデアに満ちたアクションをたっぷり楽しめる内容になっていました。

さらには、主人公の騎士に男性の恋人がいるなど、LGBTQ+のメインキャラクターが登場していて、さらには悪しき慣習や偏見を覆すために奮闘する、現代にふさわしい物語にもなっていました。ヒロインのニモーナの勝ち気を通り越して傍若無人なキャラと活躍は痛快無比ではありますが、彼女の辛い過去には胸を締めつけられます。表向きはめちゃくちゃ楽しいし痛快だけど、実は切なさが隠されていることが『超かぐや姫!』と共通していますよ。

10:『ミッチェル家とマシンの反乱』

AIが暴走し、ほぼ全ての人類が捕獲された状況で「家族が世界の危機に立ち向かう冒険活劇」が描かれるアニメ映画です。本作は他配信サービスでもレンタルでの視聴が可能な他、Blu-rayソフトも発売されています。

日本人であれば劇場版『クレヨンしんちゃん』シリーズを思わせる状況で、ハイスピードで繰り出されるアクション、ハイテンションなギャグ、予想の斜め上のサプライズと、見事な伏線回収をしてからの大感動の家族愛も描かれるという、万人に文句なしにおすすめできる超娯楽作に仕上がっていました。

注目は、主人公の少女のケイティが胸につけている缶バッジが、LGBTQ+の尊厳と社会運動を象徴する「レインボーフラッグ」を思わせる「虹色」になっているなど、彼女がレズビアンまたはバイセクシュアルと示す描写があること。『超かぐや姫!』はガール・ミーツ・ガールの物語、もっと言えば「百合」の関係性の尊さも愛される理由になってるからこそ、本作での「女の子が好きな長女を当たり前に受け入れている」家族の絆も見てみてほしいのです。
次ページ
最も共通点の多い“このアニメ映画”も見て!
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

連載バックナンバー

Pick up

注目の連載

  • どうする学校?どうなの保護者?

    「まだ体育館で軟禁されてるの?」役員決めを廃止したPTA、保護者と先生が手にした“穏やかな春”

  • ヒナタカの雑食系映画論

    映画『鬼の花嫁』で永瀬廉が体現する「俺様ではない魅力」とは。『シンデレラ』的物語へのアンチテーゼも

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    江ノ電20年ぶり新車、謎の「1人掛け席」の正体は? 観光サービスではなく「混雑地獄」に挑む苦肉の策

  • 海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン

    「移民」に冷たいのはどっちなのか? スイスの厳格過ぎる学歴選別と、日本の曖昧過ぎる外国人政策