ヒナタカの雑食系映画論 第17回

2023年映画は「関係性萌え」がテーマ? コナン×灰原哀に悶絶中の人にも観てほしい“キャラ萌え”作品

『名探偵コナン 黒鉄の魚影』が超大ヒット上映中です。ここでは同作での人気キャラクター・灰原哀のかわいらしさに良い意味でもん絶している人に向けて、2023年の「この関係性萌えがすごい!」映画5選を紹介します。(c)2023 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

アニメも関係性萌えがたっぷり

こうした関係性萌えは、やはりテレビアニメでも絶好調。学園ドラマかと思いきや絶望的な展開も話題となった『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(MBS/TBS系ほか)や、グイグイ来るタイプのお姉さんとかわいい男の子の関係性が大人にも刺さった『ひろがるスカイ!プリキュア』(ABCテレビ・テレビ朝日系ほか)も強い支持を集めています。
 

さらには、前述した『ダンジョンズ&ドラゴンズ』や『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』のように、女性の方が気が強く(もしくは物理的にも強く)、男性がサポート的な立場であったり、自分らしさを持ちながらも大切なパートナーになる作品も増えています。“陽キャ”でモデルの仕事をしている女の子と、“陰キャ”な男の子の恋愛をつづった漫画およびテレビアニメ『僕の心のヤバイやつ』(テレビ朝日系ほか)も、そのタイプの恋愛ものといえるでしょう。
 

さらに、Twitterではシンプルかつ特別な関係を描いた漫画が注目され、たくさん読まれてもいます。SNSでもキャラ萌えや関係性萌えはメインストリーム。その影響が、映画やアニメにも確実に表れているのかもしれません。

もちろん、究極的にはどんな創作物も人間同士のドラマを描いているので、キャラ萌えや関係性萌えはあらゆる物語にもあるともいえます。しかしながら、そうした面を強調した、ファンの心理をつかむ作品が人気を博しているのも事実。『名探偵コナン 黒鉄の魚影』の灰原哀と他キャラクターとの掛け合いに良い意味でもん絶している人も、ぜひ他作品の関係性にも萌え転がってほしいと心から願います。


>最初から読む


【おすすめ記事】
『名探偵コナン 黒鉄の魚影』は興収100億突破なるか。“推し愛”にあふれた物語&仕掛けに驚き【ネタバレ】
映画ポスターの「右肩上がり手書き文字」はなぜ流行っている? 作品の“エモさ”を引き出す理由を分析してみた
たしかに「新海誠っぽい」ポスターは増えたけど…『君の名は。』以降の青春SFアニメ映画の“現在地”
『すずめの戸締まり』の“まるで時刻表”な上映回数に賛否。大作の優遇は「仕方がない」ことなのか
LGBTQ+を描く日本映画の「現在地」。“まだここ”と感じる描写から「大げさではない表現」に向かうまで

【参考】
劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』公式サイト
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

連載バックナンバー

注目の連載

  • ヒナタカの雑食系映画論

    2024年の最新「LGBTQ+映画」5選。「第三の性」と尊ばれる実在のサッカー選手を描く映画も

  • アスリートの育て方

    「あの時、嫌な予感がした」父の死で進路急転。中3で単身故郷を離れた元日本代表・駒野友一の原動力【独占インタビュー】

  • AIに負けない子の育て方

    市役所、銀行、大学まである…1日限りの”仮想の街”が美しが丘公園に出現! 横浜市発のキッズタウン

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    【近鉄本発売】女子鉄アナウンサー・久野知美は、なぜ人気? トークショーで分かった「愛される理由」