世界を知れば日本が見える 第14回

なぜアメリカは「TikTok」を警戒するのか、他のSNSとの違いは

世界で10億以上のユーザーが利用する中国系の動画投稿アプリ「TikTok」だが、アメリカのバイデン大統領が政府などでの禁止措置に動くなど、議論は続いている。日本でも人気の高いTikTokだが、実際のところどれほどリスクがあるのだろうか。

最近、アメリカを中心に中国系の動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」が物議を醸している。
 

TikTokは、今や世界でも有数の人気のアプリだ。中国のIT大手バイトダンス(抖音)が運営する人気のソーシャルネットワークアプリで、2021年の公式発表時点で既にユーザー数が世界で10億人を超えているという。

TikTokは世界で10億人以上が利用(出典:プレスリリース)

日本でも2017年に上陸後、有名芸能人なども使うようになり、どんどんユーザー数を増やしてきた。国内では2023年1月現在、MAU(月間アクティブユーザー)が2100万人ほどいると見られ、若い世代を中心に人気の高いアプリとなっている。最近では、中年層にも利用が広がっている。
 

ところが、そんなTikTokは、中国資本のアプリということで安全性がずっと取り沙汰されてきた。TikTokから、ユーザーのプライベートなデータが中国政府の手に渡るとの懸念が上がっているからだ。
 

直近では、2023年1月18日にアメリカの名門校であるテキサス大学オースティン校が、キャンパス内のWi-FiなどでTikTokにアクセスすることを禁じると発表。学長が「大学のネットワークやインフラにある情報に対するリスクを排除するためだ」と声明を発表している。
 

これを受けて、テキサス州にある他の大学も、相次いでTikTok禁止を発表する事態になった。テキサス州が保守的な州であるという事実はあるが、実のところ、このケースはほんの一例に過ぎず、アメリカでは連邦政府をはじめ、TikTokを禁止する動きが全国的に広がっている。
 

>次ページ:バイデン大統領もTikTokの利用規制に署名

 

Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

連載バックナンバー

Pick up

注目の連載

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    東海道新幹線の「個室」が100系以来、四半世紀ぶりに復活! 「どこに設けられる?」JR東海に聞いた

  • 「婚活」の落とし穴

    「男らしさ」がしんどい若者たち。「女性より稼いで当然」「デートもリードすべき」と言われても

  • ここがヘンだよ、ニッポン企業

    危機管理のプロが警告! 中学受験で“御三家”を目指す親子が知っておくべき「学歴エリートの落とし穴」

  • ヒナタカの雑食系映画論

    R15+指定がされるほどのバイオレンスが「必要」だと思えた最新日本映画5選