汚職疑惑や労働環境の批判も
まず、開催地決定を巡り、汚職疑惑が指摘されてきたことがある。
カタールが開催地に決まった当時、FIFA(国際サッカー連盟)の会長だったゼップ・ブラッター氏は、大会開始直前になってカタールが開催地に選ばれるべきではなかったと発言して物議を醸した。
というのも、2010年にホスト国に決定して以降、投票に絡んだ汚職が取り沙汰されており、FIFA幹部だったカタール人ビジネスマンが票を確保するために何億円もの賄賂をばら撒いたとされる(この人物はFIFAでの活動を後に禁止された)。
事実、当時カタールに決定した際に投票に参加したFIFA幹部22人のうち、16人が告発または活動禁止処分にされている。
またそれ以外にも、もともとW杯をホストできるような設備がなかったカタールでは、大規模なスタジアムなどが建設された。その工事では、ひどい労働環境が批判され、メディアでも大きく報じられてきた。