世界を知れば日本が見える 第10回

トランプ前大統領のTwitterアカウント復活は、バイデン政権に向けたメッセージか

永久凍結していたトランプ前大統領のTwitterアカウントが復活した。なぜこのタイミングだったのか。アメリカ社会に与える影響とは――。

マスク氏によるTwitter買収劇はどこから始まったのか

最後に、アメリカ社会から世界に大きなインパクトを与えそうなTwitterを巡る一連の動きについて、ここで少しまとめておきたい。
 

そもそも、イーロン・マスク氏によるTwitter買収劇を振り返ると、事の発端は2019年にまでさかのぼる。Twitterの共同創業者で当時のCEOだったジャック・ドーシー氏が、ビットコインを広めるために2020年にしばらくアフリカに住むと言い出したことだった。
 

この話を受け、「物言う株主」として知られるヘッジファンドのエリオット・マネジメントが、Twitter社の株式の9%を購入。Twitterに不利益をもたらすとしてドーシー氏に辞任を要求するに至った。
 

この顛末(てんまつ)に、マスク氏が援護射撃を行った。「TwitterのCEOはジャックがいい。彼はいいやつだ」とツイートしたのである。
 

そして話は2021年に移る。2019年の出来事から株主などと関係があまり良くなかったドーシー氏は結局、2021年11月にCEOを辞任。後継者として、CTOだったパラグ・アグラワル氏がCEOを引き継ぐ形になった。
 




>次ページ:すぐに動き出したマスク氏

 

Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

連載バックナンバー

Pick up

注目の連載

  • ヒナタカの雑食系映画論

    染谷将太主演の映画『廃用身』がホラーよりも怖い「現実の問題」を照射している3つの理由

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    南海電鉄の新・観光列車「GRAN 天空」は“高野線の救世主”となれるか。100年ぶりサービス復活の勝算

  • どうする学校?どうなの保護者?

    修学旅行はなぜ「高い」? “ぼったくり説”は誤解か。先生の自腹や負担など、保護者が知らない裏事情

  • 海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン

    「移民」に冷たいのはどっちなのか? スイスの厳格過ぎる学歴選別と、日本の曖昧過ぎる外国人政策