魅力3:まさかの「キャラクターソング」も「ギャップ笑い」になる!?
作品の盛り上がりと笑いに拍車をかけるのは、まさかの「キャラクターソング」です。 「森蘭丸」という名前をひたすら連呼して歌詞を埋めていくという“力業”に思わずニヤリとしてしまいますが、テンポよくキャラクターの個性を伝えていますし、楽曲自体は意外にもメロディアス。ミュージックビデオ風の映像演出の完成度も高く、単なるおふざけにとどまらない魅力に惹きつけられるのです。とにかく、吉沢亮に関しては、ありとあらゆる面でのギャップ笑いがありますし、ほかのキャラクターの挿入歌にも期待してほしいところ。ある種のミュージカル的なゴージャスさは、劇場で体感する楽しみを大きく底上げしているともいえます。
魅力4:脇を固めるキャスティングも完璧!
吉沢亮以外の脇を固めるキャスティングも「大正解」と感嘆するばかりです。特に、もう1人の主人公、15歳のピュアボーイを演じる板垣李光人は、なんと原作者である奥嶋ひろまさが彼をイメージして描いており、キャラクターの名前も彼から着想を得ていたそうです。 実際に見てみれば、ハマりっぷりは想像以上。板垣李光人がすでに成人しているなんて信じられないほど、ウブで愛らしい少年役にぴったりで、吉沢亮と一緒に「ズキュン!」「かわいい!」と心の中で言いたくなることは間違いありません。
『見える子ちゃん』に続いて一途な女子高生役を演じ、思わず応援したくなる原菜乃華に加え、1ミリたりとも高校生に見えない(笑)ながらも、むしろコメディーとしてプラスになりまくる関口メンディーもすてきです。

もちろん、それは良い意味で原作漫画らしい、極端なキャラクターを体現できる俳優の実力があってこそでしょう。
