ヒナタカの雑食系映画論 第171回

2025年は「日本のホラー映画」が大豊作! “怖いだけではない12作品”を全力紹介してみた

2025年に公開される、「日本のホラー映画12選」を一挙に紹介しましょう! バラエティー豊かな「怖いだけではない」作品が勢ぞろいしていることも、ぜひ推したいのです。(画像出典:(C)2025「見える子ちゃん」製作委員会 (C) 2025「ぶぶ漬けどうどす」製作委員会 (C) 2025「きさらぎ駅 Re:」製作委員会)

10:『カラダ探し THE LAST NIGHT』9月5日公開


小説投稿サイト「エブリスタ」で話題を集めた小説を原作とし、2022年に公開された映画の続編です。前作は、無残に殺される日を何度も繰り返すことになる高校生たちの恐怖を描く一種の「ループもの」。海外ホラーを参照したと思しきケレン味のある演出や、PG12指定ならではの刺激的な描写などが魅力的な内容でした。

主要キャストは橋本環奈と眞栄田郷敦が前作から続投。今回は前作の学校から「遊園地」へと舞台が移っており、公式Webサイトには「全身が血で染まった少女”赤い人”による恐怖は前作を遥かに凌駕」との触れ込みもありますが、果たして……?

11:『男神』9月19日公開


「日本(美濃・飛騨等)から世界へ!映像企画」で入選し、YouTube「怖い話怪談朗読」で話題を集めた作品『男神』の映画化作品。主演を務めるのは『ゴジラ-1.0』に出演したほか、『辰巳』での熱演も称賛された遠藤雄弥です。

あらすじは、全国各地で母と子の失踪事件が相次ぐなか、新興住宅地の建設現場に正体不明の深い「穴」が発生し、そこで働く主人公の息子も姿を消してしまう……というもの。「決して入ってはいけない」と語り継がれる穴をめぐる恐怖を体験できることでしょう。

12:『火喰鳥を、喰う』10月3日公開


「第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞」を受賞した小説の映画化作品で、主演は水上恒司、ヒロインは山下美月が務めます。あらすじは、戦死したはずの祖父の兄が書いた日記に「火喰鳥、喰いたい」という生への執着が記されており、その日記を読んでからは不可解な出来事が頻発するようになる……とのこと。

本木克英監督は「人間の執着心が異世界を創出し、時空を越えて現実を侵食していく。この怖ろしくも幻想的な物語を映像化することは、監督として心踊る挑戦でした」とコメントしています。さらに、ラブストーリーの側面も備えているようです。

海外のホラー映画の大注目作品は

もちろん海外のホラー映画も続々と公開予定で、その中でも6月20日に同日公開される、約18年ぶりの新作となる『28年後…』と、アメリカで絶賛の嵐&大ヒットして日本でも緊急公開が決定した『罪人(つみびと)たち』は絶対に見ておきたいところ。
 

さらには、『ハッピー・デス・デイ』『ザ・スイッチ』のクリストファー・ランドン監督最新作である、7月11日公開の『DROP/ドロップ』。『ライト/オフ』『シャザム!』のデヴィッド・F・サンドバーグ監督最新作でゲームの実写化作品の、8月1日公開『アンティル・ドーン』も押さえておきたいところ。
 

ここに挙げたほかにもたくさんのホラー映画があり、ホラーファンとしてはうれしい悲鳴をあげたくなるほど。絶賛公開中の『サブスタンス』も含めて、ぜひチェックし、足を運んでみてください。

この記事の筆者:ヒナタカ プロフィール
All About 映画ガイド。雑食系映画ライターとして「ねとらぼ」「マグミクス」「NiEW(ニュー)」など複数のメディアで執筆中。作品の解説や考察、特定のジャンルのまとめ記事を担当。2022年「All About Red Ball Award」のNEWS部門を受賞。
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