ヒナタカの雑食系映画論 第171回

2025年は「日本のホラー映画」が大豊作! “怖いだけではない12作品”を全力紹介してみた

2025年に公開される、「日本のホラー映画12選」を一挙に紹介しましょう! バラエティー豊かな「怖いだけではない」作品が勢ぞろいしていることも、ぜひ推したいのです。(画像出典:(C)2025「見える子ちゃん」製作委員会 (C) 2025「ぶぶ漬けどうどす」製作委員会 (C) 2025「きさらぎ駅 Re:」製作委員会)

さて、ここからは筆者は未見ではありますが、これから公開される日本のホラー映画を、テンポアップして紹介しましょう。

4:『ドールハウス』6月13日公開


ホラーではなく、110分間ノンストップの“ドールミステリー”という触れ込みがされている作品ながら、試写を見た人たちからはとにかく「怖い!」と絶賛の嵐。娘を亡くした女性が、骨董市で娘に似た人形を購入し、我が子のように愛情を注ぐも、新たな娘が生まれるとその人形に心を向けなくなってしまうというあらすじのようです。

『ウォーターボーイズ』を筆頭に、コメディーや青春映画を多く手掛けてきた矢口史靖監督が、人形にまつわる恐怖やミステリー要素をどのように描くのか。主演の長澤まさみやその夫役の瀬戸康史がどのようなアンサンブルをみせるのか……期待に胸が高まります。

5:『2025年7月5日午前4時18分』6月27日公開


「7月5日に破滅的な災害が起こる」という、ネットを中心に広まっているうわさをモチーフにした作品。映像制作会社で働く女性が、深夜に現れる不気味な訪問者に悩まされながら、やがてネット上のうわさ、そして自身の誕生日でもある7月5日が近づいていく……という内容とのこと。

主演はAKB48の小栗有以。予告編で見る限りは、雰囲気や森の光景などから『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』をほうふつとさせますが、果たして……? 現時点で確認できる劇場は池袋シネマ・ロサのみですが、拡大公開にも期待したいところです。

6:『〇〇式』6月27日公開

 

2025年1月に公開された『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』で監督を手掛け、さらに公開捜査番組を装ったフィクションのドラマ『イシナガキクエを探しています』で演出を手掛けた近藤亮太監督による中編作品です。

本作の触れ込みは、「鑑賞をしながら“式”の正体を探り、式とは何かを考える40分の“参列型”映画」。鑑賞者を映画に「参加」させる演出がある映画には、例えば『劇場版プリキュア』や、ホラーであれば『呪詛』もありますが……本作にどのような「仕掛け」があるのか、とても気になります。
次ページ
『事故物件ゾク 恐い間取り』
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

連載バックナンバー

Pick up

注目の連載

  • ヒナタカの雑食系映画論

    『エディントンへようこそ』を見る前に知りたい5つのこと。『ズートピア2』へと「接続」する理由

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    「まるでペットのようだったのに…」Suicaペンギン卒業で始まるロス。リュック、Tシャツ…愛用者の嘆き

  • 海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン

    「空の絶対権威」には逆らえない!? JALの機長飲酒問題に思う、日本はなぜ「酔い」に甘いのか

  • 世界を知れば日本が見える

    【解説】参政党躍進に“ロシア系bot”疑惑、証拠なく“自民党の情報操作”との見方も