ヒナタカの雑食系映画論 第48回

「ゼルダ実写化映画」リンクはシャラメ、ゼルダ姫はエマ・ワトソンが適任? キャストを大胆予想してみた

ゲーム『ゼルダの伝説』の実写映画化という驚きのニュースが飛び込んできました。まだ正式なキャスティングは発表されていませんが、リンク役、ゼルダ姫役、ガノンドロフ役の俳優をそれぞれ予想してみましょう。※画像出典:『ゼルダの伝説』公式Xより

ガノンドロフ役は誰?

シリーズの多くで最強の敵となるガノンドロフ。おおむねで「屈強な大男」を連想するキャラクターなので、同様のイメージのある、はたまた「悪役もうまい」俳優がキャスティングされる可能性は高いでしょう。

ガノンドロフ役候補その1:トム・ハーディ

『ヴェノム』(2018年)ではヒーロー映画の主人公を、『ダークナイト ライジング』(2012年)では悪役を演じており、ギラついた目を筆頭とする「悪漢らしい演技」にも定評があります。演技力重視のキャスティングとなれば、可能性は高いでしょう。

ガノンドロフ役候補その2:イドリス・エルバ

『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021年)では娘を人質に取られ自殺行為同然の作戦に向かうヒーロー、『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(2019年)でははっきりと悪役に扮(ふん)していました。次期『007』のジェームズ・ボンド役とうわさされながらも、イドリス・エルバ自身がその意志はないと語っていたこともありましたが、今回は前向きに検討してくれるかもしれません。

ガノンドロフ役候補その3:ヴィン・ディーゼル

代表作はもちろん『ワイルド・スピード』シリーズ。『ピッチブラック』(2000年)ではダークヒーローに扮していたこともあって、穏やかな表情から優しさを感じる一方で、悪役にもかなりハマりそうなイメージがあります。

ガノンドロフ役候補その4:ドウェイン・ジョンソン 

こちらも『ワイルド・スピード』シリーズでおなじみで、『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(2017年)では中身はオタクな高校生のヒーローを、『ブラックアダム』(2022年)では危うさのあるダークヒーローを演じていました。もちろん体格という点でも「世界最強」とも言えるので、もしもガノンドロフ役となればものすごい話題となりそうです。

まとめとおまけ:選ばれる作品はどれ? 求められるハードルの高さは?

こうして俳優の候補を挙げてみましたが、『ゼルダの伝説』そのものが世界中から名前を知られるビッグコンテンツなので、キャスティングで大スターを頼ることは必然ではないかもしれません。オーディションで実力を鑑みて、有名無名に関わらず抜てきされ、そして大スターへと飛躍する可能性も高いでしょう。

また、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は『スーパーマリオ 3Dワールド』や『マリオカート』シリーズなど複数の作品の要素が融合していましたが、『ゼルダの伝説』の実写映画化では「信じられる」強固な世界観を構築するため、ベースとなるゲームは絞られる(または1つだけになる)かもしれません。

『ゼルダの伝説』シリーズの中では、ゲーム史を塗り替えた大傑作とされる『時のオカリナ』、さらに世界中で絶賛の嵐となった『ブレス オブ ザ ワイルド』、そして最新作『ティアーズ オブ ザ キングダム』などももちろん候補ですが、個人的には『トワイライトプリンセス』がベースになる可能性も高いと思います。
 
なぜなら、「ミドナ」という相棒的な立場のキャラクターがかわいらしく、オオカミに変身するギミックも面白く、世界観もダークで、物語もかなりドラマティック。ミドナをどう再現するかという課題はありますが、実写映画の題材としても向いていると思えるのです。

また、『ゼルダの伝説』で重要な要素である「広大で複雑なダンジョン」と「謎解き要素」を映画でいかに再現するかにも注目です。どれほどの規模のセットが必要なのか、ゲームでは能動的に挑む謎解きを受動的な媒体である映画でどう表現するのか……それらのハードルも高そうです。

いずれにせよ実写化が難しい作品なのは間違いありませんが、それでも、とてつもなく高いハードルを超えてくる作品が生まれることを、何よりも期待しています。

この記事の筆者:ヒナタカ プロフィール
All About 映画ガイド。雑食系映画ライターとして「日刊サイゾー」「ねとらぼ」「CINEMAS+」「女子SPA!」など複数のメディアで執筆中。作品の魅力だけでなく、映画興行全体の傾向や宣伝手法の分析など、多角的な視点から映画について考察する。2022年「All About Red Ball Award」のNEWS部門を受賞。
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