【ラー博】クセはあるけどクセになる「焦がしラード」! 旭川ラーメン「蜂屋」は幻の1994年組だった!?

新横浜ラーメン博物館「あの銘店をもう一度“銘店シリーズ”」第24弾は、北海道・旭川「蜂屋」。独特の焦がしラードがクセになる、旭川ラーメンが期間限定で出店します。

「蜂屋」は幻の1994年組だった!

二代目直純さん(左)と信晶さん(右)(2005年撮影)
2代目直純さん(左)と信晶さん(右)(2005年撮影)

蜂屋がラー博に出店したのは1999年11月ですが、実はラー博は1991年から蜂屋を訪れ、誘致交渉をしていたそうです。当時の担当者は、それまでラーメンに抱いていた概念を打ち破る衝撃を受けた、といいます。

設立趣旨を理解してもらえたものの、人員面や特殊厨房設備などの問題で1994年のラー博開業時の出店はかないませんでした。

その後、交渉開始時にまだ小学生だった長男の信晶さんが高校を卒業するタイミングで「ラー博でやってみたい」と決意し出店。10年後の2009年8月、ラー博を卒業しました。

唯一無二のダブルスープ

蜂屋のラーメン
蜂屋のラーメン

蜂屋のスープは、鯵(あじ)の丸干しでとった魚介スープと、とんこつスープを別々にとって最後にブレンドする、いわゆる「ダブルスープ」。今ではポピュラーとなっているダブルスープを半世紀以上も前から独自で開発したのです。

手間のかかる蜂屋のスープ
手間と技術を要する蜂屋のスープ

とんこつは1度冷水で冷やして余分な油を取り除くことや、トンコツスープと魚介スープでは美味しく仕上げる時間帯が異なるため、別々にとってブレンドするという手法を考えました。手間と技術を要するため普及することはなく、蜂屋の特徴の1つとなっています。


>次ページ:「クセはあるけどクセになる」旭川ラーメンの2つの特徴
 

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