「大安食堂」が27年ぶりにラー博に復活! 御年86歳の鉄人が作る、昔懐かしいシンプルな喜多方ラーメン

新横浜ラーメン博物館「あの銘店をもう一度“94年組”」第4弾は、喜多方「大安食堂1994」が出店。御年86歳の鉄人が作る、シンプルを極めた喜多方ラーメンが27年ぶりに復活します。

新横浜ラーメン博物館(以下、ラー博)は2024年に迎える30周年に向けて、2022年7月1日から「あの銘店をもう一度」プロジェクトをスタート。過去に出店したことのある約40店舗の銘店が2年間かけリレー形式でラー博に出店します。

2023年10月27日~2024年1月8日の「あの銘店をもう一度"94年組"」第4弾は喜多方「大安食堂1994」が出店。御年86歳の創業者・遠藤進さんが作る昔懐かしいシンプルな喜多方ラーメンを食べられる貴重な機会!(画像は全て提供)
喜多方「大安食堂」が27年ぶりにラー博に復活
喜多方「大安食堂」が27年ぶりにラー博に復活

食堂からはじまった「大安食堂」の歴史

創業の地、寺町にあった大安食堂(1993年撮影)
創業の地、寺町にあった大安食堂(1993年撮影)
創業者の遠藤進さんは1937年、福島県喜多方市に生まれ、1978年、41歳の時に大安食堂を創業。「食堂」ということでいろいろなメニューを出していましたが、ラーメンは自信の1品であり、人気メニューだったそうです。

創業から3年ほど経ったころ、NHK仙台の『東北めん類考』という番組の取材を受けた遠藤さん。その番組レポーターが、当時全国ラーメン党会長の林家木久蔵さん(現在は木久翁さん)だったこともあり、その番組を機に、大安食堂はラーメンの名店として大繁盛することとなりました。

「蔵のまち喜多方」を観光資源に

喜多方ラーメンは「日本三大ご当地ラーメン」の1つ。そのきっかけは、1970年代に「蔵のまち喜多方」として脚光を浴びたことだったといいます。

蔵のまち喜多方老麺会」の公式Webサイトによると、喜多方には店蔵、酒蔵、座敷蔵など、土蔵や煉瓦造りの蔵が何千もあったのですが、それを取り壊して駐車場や道路にするという話が持ち上がったのです。

地元の金田写真館の当主・金田実さんが蔵の風景を残そうと、保存運動の一環として1972年に写真展を開催。四季折々に撮影した約500枚もの写真を展示する写真展は地元のみならず、会津若松や東京へも巡回。ついに1975年、NHKの看板番組の1つ『新日本紀行』で取り上げられ、喜多方の観光資源となりました。


>次ページ:「喜多方ラーメン」誕生~ラー博出店まで
 

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