【ラー博】クセはあるけどクセになる「焦がしラード」! 旭川ラーメン「蜂屋」は幻の1994年組だった!?

新横浜ラーメン博物館「あの銘店をもう一度“銘店シリーズ”」第24弾は、北海道・旭川「蜂屋」。独特の焦がしラードがクセになる、旭川ラーメンが期間限定で出店します。

スープとの一体感が味わえる「低加水麺」

旭川ラーメンの一番の特徴「低加水麺」
旭川ラーメンの1番の特徴「低加水麺」

旭川ラーメンの1番の特徴が「低加水麺」(麺に加える水の量が少ないという意味)。先代の加藤枝直さんと兄にあたる加藤熊彦さんによって作り上げられたものです。

麺に加える水の量が少ないため、スープをよく吸って麺とスープとの一体感が味わえます。この麺は兄の会社「加藤ラーメン」によって、旭川市内のラーメン店に普及し、この低加水麺は旭川のスタイルを象徴するものとなりました。

もう1つの特徴「ラード」にもこだわりが

丼を覆う「ラード」
丼を覆う「ラード」

旭川ラーメンのもう1つの特徴となっているのが、どんぶり一面を覆う「ラード」。しかし蜂屋のラードは他店とは違い独特な風味を持っています。同店の代名詞「クセはあるけどクセになる」といわれる理由です。

作り方は、寸胴鍋に良質なラードと豚の脂身、かつお節などの節類を加え焦がします。最後にそのラードを濾して完成。ラードだけだと表面の油が分離し、香りもよくないということで先代がいろいろ試行錯誤した結果、この独特な焦がしラードが誕生しました。


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