TBS安住アナが異例のスピードで「役員待遇」に
既に在職している優秀な社員の離職を防ぐための賃上げも盛んだ。分かりやすいのは、TBSの安住紳一郎アナウンサー。同社の発表によると、異例のスピード昇進で7月に「役員待遇」になるという。
ご存じのように安住アナといえば、いくつもの人気番組で司会を務めて、各媒体が実施している好きなアナウンサーランキングでもトップになるなど国民的な知名度を誇っている。このような社内のスター社員はひと昔前なら「フリー」に転身したものだが、安住アナはそうしない。本人がサラリーマンが性に合っていることもあるのだろうが、TBS側がしっかりと「賃上げ」で対応をしていることが大きいといえるだろう。
安住アナの現在の役職は、総合編成本部アナウンスセンター局長待遇エキスパート職アナウンサー。一般的な同社のキャリアパスにおいて入社26年目、49歳の安住アナが「局長待遇」というのもかなり順調な出世だが、そこから「役員待遇」になるのは異例だという。これは責任のある地位になればそう簡単に辞められないとか、役員の特権である社用車が使えるようになれば、愛社精神が育まれるだろうとか、そういう話ではない。シンプルに「賃上げ」をして離職を防いでいるのだ。
報道によれば、TBSで新たに役員待遇になれば役員報酬は3000万円程度だが、アナウンサーとして多数の番組に出演している安住アナにはさまざま手当を付けられるので、それを合わせて年収1億円くらいになるのではないかという。つまり、優秀なスター社員に対して「破格の賃上げ」をすることで、離職を食い止めているのだ。