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不登校の中1が「ギルドリーダー」から学級委員へ復活
さらに阿部さんは、親のアプローチを変えたことで子どもの才能が開花した2つの実例を紹介してくれました(※個人情報保護のため、詳細情報を変更しています)。事例1. オンラインゲームの「ギルドリーダー」だった不登校の中学生
クラスになじめず不登校になった中1の男の子。しかし彼は、オンラインゲーム内のチーム(ギルド)でリーダーとして大人数をまとめていました。それに気付いた阿部さんが親に説明し、「ゲームを否定するのではなく、現実社会でも生かせるようにサポートしよう」とフォローの仕方を変えることに。さらに「ゲーム以外の場所でもチームを作ってみたら?」と地域の課外活動を勧めました。
すると本人が現実社会とオンラインのコミュニケーションに大きな差がないことに気が付き、中2から復学。友人も増え、自らクラスのイベント委員に立候補するまでになったそう。「顔の見えない、年齢もバラバラなメンバーをまとめるよりも、クラスメートをまとめる方が楽だった」と語ったといいます。
事例2. マインクラフトでプログラミング思考を育んだ高校生
ゲーム「マインクラフト」に夢中だった高1の女の子。阿部さんが「この子はプログラミング的思考の能力が非常に高い」と伝えたことで、親が考えを改めました。子どもが作っている作品を「一緒に見る」「教えてもらう」スタンスに変えたところ、子どもが「もっと複雑な建築をしたい」と希望。週末にプログラミング教室へ通うようになり、ゲーム以外の創造的な場に参加するようになりました。現在は情報系の大学進学を目指して前向きに勉強しています。
「何が面白いの?」から始まる、親子のルール作り
最後に、阿部さんはゲームと向き合う保護者へこう呼び掛けます。「ゲームをしない親御さんは、『どうしてうちの子はゲームだけ何時間も集中できるんだろう』と不安になると思います。でも、その不安を和らげるには、まずゲームを知ることです。ぜひ一度、子どもが遊んでいるゲームを体験してみてください。
逆に、ゲーム経験のある親御さんも安心はできません。子どもが遊ぶゲームはどんどん変わっています。今なら『ロブロックス』のように、ゲームを作って遊べるプラットフォームが人気です。新しいゲームを一方的に禁止するのではなく、一緒に知り、親子でルールを話し合いながら付き合ってほしいと思います」 阿部智史さん プロフィール
1987年生まれ。医師(家庭医療専門医・指導医)。医療法人救友会理事長、東海大学医学部付属病院総合内科客員講師。湘南伊勢原クリニック院長。私立武蔵中高から東海大学医学部へ進学。ゲーム依存を経験したことから、2021年に医師仲間とDr.GAMESを設立し、診療の傍らゲームで悩む親子やゲーマーのサポートを行う。現在も熱心なゲーマーで、複数のオンラインゲームで全国ランキング1位の成績を残す。
この記事の執筆者:
結井 ゆき江
フリーランス編集・ライター
フリーランスの編集者・ライター。中学受験雑誌の編集者として勤務した後に独立。小学校で発達障害グレーゾーンの児童をサポートした経験から、教育分野を中心にライターとして活動する。
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