よかれと思ってやりがちな「悪い対応」3パターン
ゲーム関連の問題行動に対し、保護者がよかれと思ってやりがちな「悪い対応」として、阿部さんは次の3パターンを挙げます。1.ゲーム機の没収・物理的な遮断
「一時的にゲームを止めさせられますが、子どもには親への不信感と強い反発心が残ります。結果として、隠れてこっそりプレイするなど、より悪質な状況を生み出す原因になります」2.「ゲームは時間の無駄」という一方的な説教
「『ゲームは悪だ』『時間の無駄だ』と決めつけて説教しても、子どもは聞く耳を持ちません。『自分のことを理解しようとしてくれない』と心の距離が広がるだけです」3.感情的に怒る・日によって言うことが変わる
「感情的に怒ると、子どもは『怒られたこと』に意識が向いてしまい、自分の何が問題だったのかを冷静に理解できません。また、日によって怒る基準が変わったり親の言動がブレたりすると、子どもからの信頼を完全に失ってしまいます」ゲーム内の「達成感」をリアルの世界へスライドさせる
では、ゲームに熱中する子どもを前にしたとき、親が取るべき行動は何でしょうか。「まず大事なのは、子どもの行動を理解するために彼らの声に耳を傾け、信頼を築くことです。『なぜ課金するのか』『暴言を吐くのはどんなときか』を子ども自身に問い掛けるんです」
暴言や課金は、単なる「悪い癖」ではなく、ストレスや不安、自己肯定感の低さ、脳の報酬系への過敏反応など、心理的な原因があることがほとんど。まずは親がこれを理解して、原因をどう改善していくかを考える必要があります。
ゲーム内で承認欲求や達成感を得ている場合は、現実世界で同じような経験をさせることも有効です。スポーツや趣味、習い事など、ゲーム以外の場所で自己肯定感を高められる機会を作ることが改善につながります。
「ゲームに関しては、親が一方的にルールを押し付けるのではなく、子ども自身に『どうしたら改善できるか』を考えさせ、親子で合意したルールを作ることが大切です。課金であれば『月に○円までなら相談して決める』と共有する。子どもが主体的に関わることで、実行率が大幅に上がります」
ルールは定期的に親子で振り返り、守れていたら褒めて、困ったことがあったら一緒に解決していくのが理想だといいます。



