「バイトは勉強の邪魔」は本当か。保護者100人全員が「やらせて良かった」と答えたリアルな理由

アルバイト経験がある高校生の保護者100人を調査。良かった点は「社会経験を積めた」が最多で、約8割にのぼりました。「良かったと思うことは特にない」は0%で、97%が学業と両立できていると回答。高校生アルバイトの実態を紹介します。(画像出典:写真AC)

高校生のバイトは勉強の邪魔?親全員が「価値があった」と実感【調査】
高校生のバイトは勉強の邪魔? 親全員が「価値があった」と実感【保護者100人調査】(画像出典:写真AC)
高校生の子どもから「アルバイトをしたい」と言われたとき、保護者としては迷う場面もあるでしょう。働く経験は、社会との関わりやお金の大切さを学ぶ機会になる一方で、学業への影響や生活リズムの乱れも気になるところではないでしょうか。

今回、塾選ジャーナルでは、アルバイト経験がある高校生の保護者100人を対象に調査を実施。その結果、アルバイトをして良かった点として最も多かったのは「社会経験を積めた」で79%。次いで「お金の大切さを学べた」が75%、「責任感が身についた」が53%と続きました。

また、「良かったと思うことは特にない」と回答した保護者は0%。つまり、回答した保護者全員が、アルバイトを通じて社会経験や金銭感覚、責任感など、子どもの学びや成長を実感していることが分かります。

本記事では、調査をもとに、高校生のアルバイト経験で得られる学びや実際の働き方、学業と両立するための工夫を紹介します。

高校生のアルバイト経験に保護者全員が価値を実感——最多は「社会経験を積めた」約8割

子どもがアルバイトをして良かったと思うことは何ですか?
※本アンケートは複数回答形式のため、合計が100%を超える場合があります
アルバイトをして良かった点としては、「社会経験を積めた」(79%)が最多、次いで「お金の大切さを学べた」(75%)、「責任感が身についた」(53%)と続きます。

また、「良かったと思うことは特にない」と回答した保護者は0%。今回の調査では、全員が「アルバイトを通じた子どもの学びや成長」を実感していました。

具体的にどのような点を良かったと感じたのか、保護者の声を紹介します。

1. 社会経験を積めた

社会経験を積むことによって子どもが大人の考え方ができるようになり、子どもじみた行動を取ることが少なくなりました。(サウナスーツさん / 東京都 / 高3男子 / 保護者)

社会性や言葉使いや礼儀作法などが身に付いたと思います。相手のことを考えた気配りもできるようになったと思います。(みーちゃん / 福岡県 / 高3女子 / 保護者)

嫌な人とも関わりながら仕事をしないといけないというのを学んだらしく、私の仕事においても同様に嫌なことがあっても関わり、仕事をしないといけないのだというのを理解してくれたようでした。(茶まるさん / 兵庫県 / 高1男子 / 保護者)

教わったことをものにして段々と一人で任せてもらう場が増えた。それによって楽しさと自信を感じるようになったと話していた。それは良いことです。自分よりも大人な人間とコミュニケーションを取ることで、会話能力も上がった。(なーろいさん / 岡山県 / 高1女子 / 保護者)

2. お金の大切さを学べた

働き出してしばらくしてから『お金って稼ぐの大変なんやなぁ、数万円なんかすぐ手に入ると思ってたわ』とこぼしたことがあります。また仕事の内容について相談を持ちかけられたこともあり、しっかりしてきたなと感じました。(モッティーさん / 兵庫県 / 高2男子 / 保護者)

以前は欲しいものがあるとすぐにねだる傾向がありましたが、バイトを始めてからは、値札を見て自分の時給に換算し、本当に必要なものか慎重に考えるようになりました。また、接客業をしているためか、外出先で店員さんに丁寧な挨拶ができるようになるなど、相手の立場に立った振る舞いが見られるようになったのは大きな収穫だと感じています。(らままさん / 神奈川県 / 高2女子 / 保護者)

子どもが『稼ぐことってとても大変だな』と言っていたので、社会経験を積むことやお金の大切さを学んでくれたと思って嬉しくなりました。(ミナさん / 北海道 / 高2女子 / 保護者)

息子と一緒に夕飯を食べていた時に、『お金を稼ぐことの大切さとやりがいが分かった』と息子が語っていて親として嬉しかったですし、以前に比べて息子が積極的に会話してくれるようなってコミュニケーション能力が向上していると感じました。(ケンチャンさん / 大阪府 / 高2男子 / 保護者)

3. 責任感が身についた

飲食店で働き始めてから、家でも『今日は新人さんに教える役だった』と話してくれるようになって、責任感が出てきたと感じます。自分でシフトの調整やテスト前の計画を立てるようになって、時間管理が以前より上手になりました。あとお金を使う時も、『これは本当に必要か』を考えるようになった感じで、金銭感覚がしっかりしてきたと思います。(みなみさん / 兵庫県 / 高2男子 / 保護者)

時間管理と責任感が身につきました。以前と違って遅刻する、ダラダラするといったことがなくなりました。(こーじーさん / 和歌山県 / 高2男子 / 保護者)

スーパーの品出しの仕事を始めてから、自分が担当している棚の商品が売れているのを見て、仕事に対する責任感や喜びを口にするようになりました。また、これまでは自分のことだけで手一杯でしたが、職場の人たちと協力して作業を進めるなかで、周囲の状況をよく見て動くようになり、家でも率先して重い荷物を運ぶのを手伝ってくれるようになるなど、精神的な自立を感じる場面が増えました。(トトロっこさん / 愛知県 / 高3男子 / 保護者)

4. コミュニケーション能力が向上した

うどん屋さんでバイトするようになってから挨拶が自然と身に付き、担任の先生との受け答えもハキハキするようになった。(みーままさん / 静岡県 / 高2男子 / 保護者)

働いてる飲食店に食べに行ったことがあるのですが、思っている以上に働きがよく、声だし、回りをよく見ている、効率がいい。とても驚きました。お客さんとも笑顔で喋っていて、コミュニケーション能力がついたなって感じました。(さきみさん / 大阪府 / 高3女子 / 保護者)

5. 自立心が育った

こちらがお願いしなくても、自分から進んで手伝いをするようになった。(まるさん / 北海道 / 高2女子 / 保護者)

学校の先輩ではなく社会人の先輩と交流が出来たことで、価値観が変わったと思います。自立につながったと感じます。(きなこさん / 青森県 / 高2男子 / 保護者)

自ら時間の管理やナヨッとしてたところが少しシャキッとした感じに変わってきて、守られてきた環境から社会という環境へ出て、学ぶことも増えて、近くで見ていて顔も変わってきたので頼もしく思います。(きゃーちゃん / 大阪府 / 高2男子 / 保護者)

6. 時間管理が上手になった

当たり前のことですが、バイトの時間に間に合うように起きて準備するようになりました。昔は送り迎えをしていたこともありましたが、今は何も言わなくても自分で行って自分で帰ってきます。(れいんさん / 奈良県 / 高3女子 / 保護者)

過保護に育ててしまい自分から率先して動こうとしないタイプでしたが、バイトをするようになって自分で考え行動できるようになったのはすごく良かったと思います。とくに時間管理は成長したと思います。(ゆりゆりさん / 千葉県 / 高3女子 / 保護者)

こうした保護者の声からは、高校生のアルバイトが単なる収入を得る手段ではなく、社会経験を通じて、お金の大切さや責任感、人との関わり方、自分で時間を管理する力を学ぶ機会になっていることがうかがえます。
 
これらは、教えられてすぐに身につくものではなく、実際の経験のなかで少しずつ育まれていくもの。もちろん、大学生や社会人になってから学ぶこともできますが、高校生のうちに無理のない範囲で社会と関わる経験を持つことは、自立に向けた大きな一歩になるといえそうです。

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