東野圭吾や湊かなえだけじゃない、「業と罪」を描く『映画ちいかわ』から強く連想した映画8選
「あの作品に似ている」という声が多くある『映画ちいかわ』から、個人的に強く連想した映画8作品を挙げてみます。「業と罪」を描く大人向けの内容のほか、子どもにも見てほしい映画もありました。(写真は筆者撮影)
写真は筆者撮影
『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』が公開10日間で興行収入44億円を突破する大ヒット街道を突き進んでいます。8月8日からは入場者特典第2弾「ボンボンドロップシール」が配布され、さらなる盛り上がりが期待できるでしょう。
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「罪と業を描く」物語かつ「イヤミス」の魅力も
そんな『映画ちいかわ』はかわいらしい見た目に反して「怖い」「実は大人向けでは?」という感想も多く届いています。
実際に本作と似ている大人向けの作品をあげる意見も多く、特に「罪と業を描く」物語からは先日に訃報が報じられた東野圭吾の小説や、「イヤミス(読後に良い意味で嫌な気持ちになるミステリー)」の第一人者である湊かなえの作品を挙げる声も多くありました。
ここでは、『映画ちいかわ』に打ちのめされた人におすすめしたい、似ている要素がはっきりとある8作品を、映画作品から厳選してテンポよく挙げてみます。ダークな大人向けの作品を多く挙げていますが、最後の2作はお子さんと一緒に見られますので、ぜひ参考にしてみてください。
1:『容疑者Xの献身』(2008年)
東野圭吾の代表作の映画化作品で、孤独な天才数学者が殺人を犯した隣人の女性を守ろうとする、狂気的なまでの愛情が描かれています。終盤の展開は『映画ちいかわ』の犯人および主人公・ちいかわの「選択」と重なる(あるいは相対する)ところもありました。
2:『告白』(2010年)
湊かなえのベストセラーの映画化作品で、女性教師が娘の死に関わった生徒たちへ「静かな復讐」を始めていく物語です。登場人物それぞれの業と罪が描かれていることはもとより、「罪を犯しても裁かれずにいた」恐ろしさと、加害者側の心理が克明に示されていることが『映画ちいかわ』と似ています。
3:『砂の器』(1974年)
松本清張の小説を原作とした、殺人事件の犯人の悲しい過去と、ある親子の運命が明らかになっていく物語です。『映画ちいかわ』と大きく共通するのは、終盤での真相の解明が「ずっとセリフなしで進行していく」演出で、「劇中で真相を追い求める側(刑事またはちいかわ)が知らない」「でも映画を見ている観客だけが知っている」からこそ、より感情を揺さぶられるでしょう。
4:『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』(2023年)
『映画ちいかわ』から『犬神家の一族』『獄門島』などの横溝正史作品をあげる声も多く、それらと「恐ろしい因習のある場所での殺人事件を追う」共通点のある本作もよく引き合いに出されていました。犯人が「加害者でありながらも被害者でもあった」悲劇性と、それでも主人公が「正しい選択」をしようとする心理も『映画ちいかわ』と一致しています。