※本記事で紹介している商品の購入やサービスの利用により、売上の一部がオールアバウトに還元されることがあります。
5:『シンプル・アクシデント/偶然』(2026年)
2025年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した、イランを舞台にしたサスペンスです。「自分を拷問した看守を見つけて生き埋めにしようとする」発端は恐ろしい一方でダークなユーモアもまぶされていました。「疑わしき者を罰するのか?」という心理、そして究極の選択など、『映画ちいかわ』とほぼ同じテーマを扱っていると言っていい内容です。6:『温泉シャーク』(2024年)
『映画ちいかわ』は脅威的な存在の弱点を探り作戦を立てて倒そうとする「王道の怪獣映画」的な展開があり、こちらの「日本製のB級サメ映画ですけど何か?」な『温泉シャーク』もその魅力があるため本当におすすめできます。また、『映画ちいかわ』の「島二郎」は正体がよく分からないけど圧倒的なパワーで助けてくれるのですが、その印象は『温泉シャーク』における「マッチョ」という謎すぎるキャラとかなり似ていました。7:『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』(2019年)
「すみっコ」たちが不思議な絵本の世界に入り込み、元の世界へ帰る方法を探しながら「ひよこ」との交流をしていく物語で、『映画ちいかわ』とは「孤独」や「居場所」にまつわる感情はもとより、前述した『砂の器』にも共通する「セリフなしのクライマックス」が用意されていることも一致していました。8:『映画 キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!』(2025年)
『映画ちいかわ』とは「島が舞台」であることと、特定のキャラクターが「長い時を過ごす」真実が物語に深く関わるという共通点があります。脚本を手がけたのは『鬼太郎誕生ゲゲゲの謎』の吉野弘幸であり、悲劇性が強いそちらを「反転」させたようなクライマックスに涙を禁じ得ませんでした。ほかにも、似ている作品は?
ほかにも『映画ちいかわ』からは、歓迎された明るく見える場所で恐ろしい目に合う様から映画『ミッドサマー』、楽曲「今日の日はさようなら」を“異化効果”的な使い方をしていることから『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』、業と罪をダークファンタジーとして描く様からアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』、人魚を食べて不老不死となった八百比丘尼の姿を追う漫画『火の鳥 異形編』も、この『映画ちいかわ』から連想しました。これから公開される東野圭吾原作の映画も
また、これから公開される大推薦したい映画に、9月4日に公開される『白鳥とコウモリ』があります。こちらも東野圭吾の同名小説の映画化作品で、「殺人事件の容疑者の息子と被害者の娘がバディを組む」奇妙でキャッチーな発端から、複雑で深遠な業と罪の物語へ誘われる物語は、前述した『容疑者Xの献身』以上に『映画ちいかわ』を強く連想させました。 さらに、9月18日からは『八つ墓村』も公開。これまでも映画化やドラマ化がされていた横溝正史の代表作を原作としており、『呪怨』で知られる清水崇監督らしい「ミステリーでありながらホラー」な演出が満載で、原作から『映画ちいかわ』を連想する声が多いことにも頷けます。 さらに、8月21日に『しらぬひ』、10月9日に『どこよりも遠い場所にいる君へ』という、くしくも「島が舞台のアニメ映画」が公開されるというのも見逃せません。やはり、子どもにこそ見てほしい理由は
前述したように『映画ちいかわ』は「実は大人向けでは?」という声があり、ここでも大人向けの作品を多く挙げましたが、個人的には本作は「ダークな物語に触れるきっかけになる」「主人公が『何が正しいのか』を考え続ける物語である」ことなどから、むしろ教育的にも良く、子どもにこそ見てほしい作品と思えました。その上で、上記の「ちょっぴり怖い」「勧善懲悪ではない物語」の作品にも、ぜひ触れてみてほしいです。
この記事の執筆者:
ヒナタカ
映画 ガイド
All About 映画ガイド。雑食系映画ライターとして「ねとらぼ」「マグミクス」「NiEW(ニュー)」など複数のメディアで執筆中。作品の解説や考察、特定のジャンルのまとめ記事を担当。2022年「All About Red Ball Award」のNEWS部門を受賞。
...続きを読む



