このオープニング記録は、2024年の『劇場版ハイキュー‼︎ ゴミ捨て場の決戦』の公開3日間の動員152万人、興行収入22.3億円とほぼ同等の記録。最終興収が116.4億となった『ハイキュー!!』と同様に、『映画ちいかわ』も100億円を超えることが十分に期待できるでしょう。 一方で、この後に興収が大きく失速していくのかもしれない懸念点があります。SNSで寄せられる「怖さ」のレベルがどれほどなのかも含めて、その根拠を記していきましょう。
公開初日に比べると土日は落ち着いていた。『妖怪ウォッチ』のようなペースもあり得る?
今回の『映画ちいかわ』でもっとも気になるのは、24日の公開初日の興行収入が9.9億円という大記録に対して、3日間では22.4億円であること。公開2日目と3日目の興収は公式に発表されていませんが、平日の金曜日である初日の9.9億円に対して、続く土曜と日曜は平均で6.25億円と、やや落ち着いています。例えば、直近で洋画作品のオープニング史上歴代No.1を打ち立てた『トイ・ストーリー5』は、公開初日の4.8億円に対し、3日間では興収24億円を突破しています。「公開初日の金曜より土日の方が観客が多い」が通常の興行なのですが、『映画ちいかわ』ではその反対なのです。
『映画ちいかわ』が平日にも関わらず、公開初日の集客が多い理由には「学生が夏休みに突入している」こともありそうですが、それよりも大きいのは、いち早く駆けつけたい熱狂的なファンがかなり多いことと、入場者特典第1弾として全8種「チャームミニフィギュア」の特典配布もあったためでしょう。 懸念の例となるのは、2014年の『妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』です。こちらは上映開始から2日間で興収は16.2億を超えて当時の東宝配給作品史上最高の記録を打ち立てましたが、累計の興収は78億円に止まっています。そちらは特典付き劇場前売券が驚異的な売り上げを記録したからこその、「初動型」の推移だったと言えます。
『映画ちいかわ』は、さらなる入場者特典の配布や「応援上映」や「4D上映」などの施策でリピーターを呼び込むことはほぼ確定的ではありますが、それでも新規の観客層を呼び込めなければ、『妖怪ウォッチ』のように早めに失速することもあり得るでしょう。



