仮に100億円に満たなくても、超大ヒットであることは間違いない
ちなみに、最初に挙げた『劇場版ハイキュー!!』もまた、公開初日の興行収入8.9億円に対して、3日間では22.3億円という、今回の『映画ちいかわ』に近い「公開後の土日よりも平日金曜日の初日のほうが好成績」の初動でした。この『映画ちいかわ』も、やはり既存の熱狂的なファンが早めに駆けつけた『劇場版ハイキュー!!』と同様、そちらの最終興収116.4億円に近い記録となる可能性は高いでしょう。実際に、筆者がX上でアンケートを取ったところ「100億円以上125億円未満」の意見がもっとも多いという結果でした。 その上で『妖怪ウォッチ』の時のように早めの失速もあり得ますし、「怖さ」がどのように興収に結びつくのかは未知数です。夏休みのため平日の動員は見込めるものの、7月31日から『映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ~ション』、8月7日から『ミニオンズ&モンスターズ』、という強力なファミリー向け作品も待ち受けているため、やはり今後は読めません。
その上で、仮に『映画ちいかわ』が100億円に満たない記録だったとしても、それでも超大ヒットと言えるのは間違いないでしょう。
例えば、同じく子どもに人気のキャラクターのアニメ映画版である2019年公開の『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』は約110スクリーンという中規模の公開だったものの、高評価の口コミで話題を呼び、最終興収14.5億円を打ち立て、続編も4作目まで作られている大ヒット作品でした。 『鬼滅の刃』2作品が400億円超えで、ほかにも100億円超えのアニメ映画作品が生まれていることから麻痺(まひ)しがちですが、『映画ちいかわ』の公開3日間で興収22.4億円はすでに大記録であり、歴史に残ることは確定的なのです。今後の推移も楽しみに見守りたいと思います。
この記事の執筆者:
ヒナタカ
映画 ガイド
All About 映画ガイド。雑食系映画ライターとして「ねとらぼ」「マグミクス」「NiEW(ニュー)」など複数のメディアで執筆中。作品の解説や考察、特定のジャンルのまとめ記事を担当。2022年「All About Red Ball Award」のNEWS部門を受賞。
...続きを読む



