『超かぐや姫!』は「SNSやVRのある時代の女の子同士の関係」が尊い『竹取物語』
1月22日よりNetflixで配信された『超かぐや姫!』は、配信開始から1週間で日本の週間TOP10(映画)で4位、グローバル(非英語映画)で7位を記録し、後述する通り関連動画も絶大な支持を得ており、こちらも若い世代を中心に大きなムーブメントを起こしています。 描かれているのは「SNSやVRがある時代の『竹取物語』」。誰もが知っている物語がベースのため話の筋は追いやすく、赤ちゃんの「かぐや」を育てるために苦労をする冒頭からコミカルで、その後はVR空間で「ライバー活動」に挑んでいく様がとっても楽しく仕上がっています。何より「元気いっぱいで破天荒」な「かぐや」と「優等生で苦労人」な「彩葉」という2人の女の子の関係がめちゃくちゃかわいらしく、また男性のプロゲーマーチームも不遜なところがあると思いきや良い人たちだったりと、こちらもキャラクターの魅力と関係性の尊さを全力で押し出していました。 加えて「勝ち確(勝利が確定)!」「ぴえん」「感謝!感激!雨アラモード!」など、やはりこちらも今どきの(やや誇張された)言い回しや会話の面白さが目立つ作品でした。
SF設定に複雑な説明はなく、見た目のポップさのおかげで親しみやすく、そのおかげもあってキャラにとことん感情移入できることも、『ミルキー☆サブウェイ』との共通点でしょう。何より(やや下世話な表現ですが)「キャラ萌え」や「関係性萌え」を推した内容は、やはり今どきで、多くの人にリーチしやすいと思うのです。
選曲のセンスやハイクオリティーのミュージックビデオも話題に!
さらなる『ミルキー☆サブウェイ』と『超かぐや姫!』の共通点として、YouTubeやSNSで関連動画が公開されていて目に留まりやすいこと、そして楽曲の魅力も大きいこともあります。『ミルキー☆サブウェイ』の主題歌はなんとキャンディーズの『銀河系まで飛んで行け!』。1977年の楽曲ならではのレトロさや「やさぐれた」印象もある歌詞が、不思議なほどに本編の「気だるげ」な雰囲気にバッチリあっています。かつ、人気声優の田村ゆかりによる挿入歌と、本編での「メタフィクション的なギャグ」も面白いものになっていました。 『超かぐや姫!』の本編で「ボーカロイド楽曲」のカバーがライブで披露されており、YouTubeで公開されている関連ミュージックビデオは続々と100万回再生を突破。VTuber風のショート動画も高い人気を得ています。また、BUMP OF CHICKENの楽曲『ray』をカバーした「映画本編と繋がる完全新作アニメーション」のPVも1月31日に公開され、あっという間に200万回再生を突破していました。 両者は前述したようにキャラクターや世界観がポップで親しみやすいのですが、若い世代以外も惹き込む楽曲もまたキャッチーで、それらが単純に宣伝のためというだけでなく、本編の内容にマッチしていたからこそ、より流行に乗ったといえるでしょう。
他にも『ミルキー☆サブウェイ』と『超かぐや姫!』の共通点をあげるのであれば、物語上で「推し活」が重要な要素になっていること、さらには多言語で展開していてグローバルに届けていることも挙げられます。それらも含めて、「今の時代」ならではのエンターテインメントだと思えたのです。



