ヒナタカの雑食系映画論 第164回

2025年大注目の「日本のアニメ映画12選」を全力紹介してみた!『たべっ子どうぶつ』をまずは見てほしい

2025年大注目の日本のアニメ映画を、一挙12作品紹介しましょう!まずは「お菓子の映画化」作品として素晴らしいクオリティーの『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』を見てほしいのです。 ※画像出典:(C)ギンビス (C)劇場版「たべっ子どうぶつ」製作委員会

6:『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』8月29日公開


ディズニーアニメも有名な『不思議の国のアリス』の日本初となる劇場アニメ化作品。大学生が不思議の国で少女に出会い一緒に旅をするという、「年の離れた女性2人の冒険もの」というアレンジがされているようです。

川面恒介によるキャラクターデザインとP.A.WORKS制作であることからお仕事映画の名作『駒田蒸留所へようこそ』を思わせますし、なかなかエッジの効いた作劇もあった『トラペジウム』『PUI PUI モルカー ザ・ムービー MOLMAX』を手掛けた柿原優子が脚本を務めていること、『この世界の片隅に』のコトリンゴによる音楽、原菜乃華やマイカ・ピュの声の出演にも大期待です。

7:『アズワン/AS ONE』夏公開


劇場版『名探偵コナン』シリーズの静野孔文監督と、『新世紀エヴァンゲリオン』の貞本義行がキャラクターデザインを手掛けた作品。原作となるのは高い評価を得たアーケードゲーム『星と翼のパラドクス』です。

静野監督は「ゲームセンターで原作に触れた世代には、懐かしさと新たな発見が共存する感動を、そして原作を知らない世代には、壮大な物語の始まりを予感していただけるでしょう」とも語っており、ゲームファンはもちろん、予備知識がなくても楽しめる内容になっていそうです。テレビアニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』が注目されている今、新しいSFロボットアニメとして躍進するかもしれません。

8:『LOCA!』夏公開


学生クリエイター集団「スタジオ3号車」が制作する短編作品。その内容は「文明が崩壊した世界で生きる2人の少女が、電車に乗って旅をする日常譚―」とのこと。予告編などで分かる「緑に覆われ荒廃しながらも、最先端技術で動く機械が随所に残されている世界」における旅路がとても魅力的に感じられます。

同作はMIFA(アヌシー国際アニメーション映画祭併設マーケット)のインディーアニメ特集ブースにも出展されるとのこと。公式Webサイトでは、世界観やかわいいキャラクターの情報はもちろん、スタッフとキャストによるアツくてうれしそうな「直筆」も含めたコメントの数々が読めるので、ぜひ見てみてほしいです。
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『チ。』作者の連載デビュー作を映画化
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