ヒナタカの雑食系映画論 第164回

2025年大注目の「日本のアニメ映画12選」を全力紹介してみた!『たべっ子どうぶつ』をまずは見てほしい

2025年大注目の日本のアニメ映画を、一挙12作品紹介しましょう!まずは「お菓子の映画化」作品として素晴らしいクオリティーの『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』を見てほしいのです。 ※画像出典:(C)ギンビス (C)劇場版「たべっ子どうぶつ」製作委員会

3:『JUNK WORLD』6月13日公開


2021年に口コミでスマッシュヒットをした『JUNK HEAD』の続編です。最大の特徴は、人形や小物をちょっと動かして撮影、また、人形や小物をちょっと動かして撮影……という工程をひたすら繰り返す「ストップモーションアニメ」であること。前作は「広大な地下世界で展開するサバイバルアクション」の面白さに満ちていました

今回の『JUNK WORLD』は前作より1042年前を描くという、「JUNKシリーズ三部作」の「エピソード1」に当たる内容になるそうです。物語は、地下世界の異変を探る調査チームがカルト教団に襲撃され、圧倒的な戦力の差に苦戦を強いられてしまうといった内容。制作期間は約3年で、さらなるストップモーションアニメとしての進化にも期待できます。

4:『ヴァージン・パンク Clockwork Girl』6月27日公開


ハリウッド映画化もされた『A KITE』が高い評価を得た梅津泰臣監督と、『魔法少女まどか☆マギカ』のアニメスタジオ「シャフト」がタッグを組んだオリジナル作品で、「ヴァージン・パンク」シリーズの第1弾となるようです。

内容は、あらゆるけがや病気を克服できる技術を悪用する犯罪が急増した近未来で、賞金稼ぎの少女が犯罪者を容赦なく始末していくというサスペンスアクションになるようです。上映館がかなり限られているようですが、ハードでバイオレンスな大人向け作品としてコアな支持を集めるでしょう。

5:『ChaO』8月15日公開

 

『鉄コン筋クリート』『海獣の子供』のアニメ制作会社「STUDIO 4℃」の最新作で、『人魚姫』をベースにしたオリジナル作品です。人間と人魚が共存する近未来世界を舞台に、平凡な青年と人魚王国の姫が織りなす恋の行方を追う、種族や身分を超えたラブストーリーが描かれるようです。

特報を見てみると、鈴鹿央士が『夏へのトンネル、さよならの出口』とは異なるキャラクターを好演しているようですし、何より姫役の山田杏奈の声がめちゃくちゃかわいい! ほかにも豪華なボイスキャストが発表されていますし、制作期間は7年、総作画枚数10万枚以上という労作だからこそ、緻密で大胆なアニメ表現を楽しめることも間違いないでしょう。
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『不思議の国のアリス』の日本初となる劇場アニメ化作品
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