ヒナタカの雑食系映画論 第63回

新海誠監督が2023年に絶賛した「10作品」とは? アニメのほか、実写映画から漫画まで一覧にしてみた

新海誠監督が2023年にX(旧Twitter)で絶賛した10の作品を一挙に紹介しましょう。『すずめの戸締まり』の「タイトルの出方」に関わる作品や、『ゴジラ-1.0』について語ったこともありますよ。※サムネイル画像出典:『すずめの戸締まり』ポスターより

7:映画『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』


世界的な大人気シリーズ『ミュータント・タートルズ』の新たなアニメ映画版で、ティーンエージャーらしい悩みを持つヒーローの誕生譚と、『スパイダーマン:スパイダーバース』に通ずるコミックらしい表現、大胆なアクションを大いに楽しめる内容です。
新海誠監督の言う「スタイライズド」の意味は「一致させる」「型にはめる」ですが、リアルなCGや通常の手描きアニメそのままではない誇張した表現のことも指します。その通りのフレッシュなアニメの表現を楽しめますし、おしゃべりなタートルズのそれぞれ姿も確かにティーンエイジャーの「らしさ」に満ち満ちていました

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8:『キリエのうた』

 
『すずめの戸締まり』のもう1人の主人公といえる宗像草太の声を担当した松村北斗の出演作であり、アイナ・ジ・エンドと広瀬すずとの共演も話題となった青春音楽映画です。
新海誠監督は第28回釜山国際映画祭での『キリエのうた』のイベントに登壇した松村北斗を祝福しつつ、「途上で誰かを掬いあげつづけている、岩井監督の映画は今でも遠く眩しい憧れです」などと、岩井俊二監督に通底する作家性をも称賛しました。

筆者個人としても、時には残酷なまでに登場人物を傷つける容赦のなさや、その痛ましさに先にある救いを美しくもはかなく描くことなどに、新海誠監督と岩井俊二監督の作品には共通する要素があるように見受けられます。『キリエのうた』は特に東北大震災がはっきり物語に関わってくるので、松村北斗の出演と合わせて『すずめの戸締まり』を連想する人が多いでしょう。
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新海誠が絶賛した漫画2作品とは?
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