恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」 第85回

「瀬戸内国際芸術祭」の玄関口としても注目! 観光列車で行く瀬戸内と“現代アートの港町”宇野エリアへの旅

岡山県のJR「宇野駅」周辺は近年、現代アートを中心とした「瀬戸内国際芸術祭」の玄関口として進化している。新たな魅力を列車とともに紹介しよう。

王子ヶ岳から眺める瀬戸内海

奇岩
王子ヶ岳の遊歩道から見た奇岩
宇野駅まで来たのであれば、瀬戸内海の眺望も楽しんでみたい。少し離れているが、王子ヶ岳に登ってみるのがおすすめだ。レンタカーやタクシー、あるいは路線バスを利用することになるが、散策路を歩いて、ニコニコ岩付近まで行くと、瀬戸大橋やいくつもの島々が一望できる。
 
このあたりの奇岩や巨岩は見ているだけでも興味が尽きない。その上、山道にはネコがたむろしていて、愉快だ。思った以上に歩くのと、斜面は滑りやすいので、慎重に行動したい。柵も何もないところもあるので、高所恐怖症の人は要注意かもしれない。
ばんざい
ニコニコ岩付近から眺めた瀬戸内海の眺望
なお、宇野駅前から王子ヶ岳登山口までの路線バスに乗れば、所要時間は25分ほど。本数は少ないので、あらかじめ時刻表をチェックしておこう。バスの場合は麓から登山することになる。また、王子ヶ岳登山口と児島駅とを結ぶバスの方が本数は多いので、帰路は児島駅に出る方が良いかもしれない。

おしゃれな駅前ホテル「UNO HOTEL」

UNO HOTEL
UNO HOTELの外観
宇野駅前には、おしゃれなホテルがある。駅前ホテルというとビジネスパーソンの出張用ビジネスホテルがおなじみだが、ここにあるUNO HOTELはリゾートホテル風で、何よりもしゃれた雰囲気が好ましい。
ロビー
UNO HOTELのロビー
泊まった部屋は瀬戸内海が見え、朝、カーテンを開けると、島へ向かう船がゆっくりと宇野港を離れていくところだった。朝食のテーブルでは、一口サイズのドリンクが5種類並んでいて、鮮やかな彩りに目を見張った。宿泊者には外国人の姿も散見し、一層華やかな雰囲気を感じさせた。
朝食
朝食テーブル。色鮮やかな5種類のドリンクが並ぶ

このホテルのすぐ隣には温泉があり、利用券をいただいた。歩いて2分ほどのところだったが、小雨が降っていたので屋根のない通路が恨めしかった。温泉そのものは露天風呂を含めて数種類あって楽しめた。
 

>次ページ:フルーツ王国・岡山

 

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