「瀬戸内国際芸術祭」の玄関口としても注目! 観光列車で行く瀬戸内と“現代アートの港町”宇野エリアへの旅
岡山県のJR「宇野駅」周辺は近年、現代アートを中心とした「瀬戸内国際芸術祭」の玄関口として進化している。新たな魅力を列車とともに紹介しよう。
岡山駅から宇野駅までノンストップ
「ラ・マルせとうち」の運行ダイヤは、時刻表をチェックすると、岡山駅から宇野駅までノンストップとなっている(所要時間は50分余り)。ただし、単線区間がほとんどなので、列車行き違いのための運転停車がある。
さらに八浜駅では7分ほど停車し、宇野駅と同じ作者の手になる駅舎のデザインを鑑賞できる。宇野駅、八浜駅のほか常山駅、備前田井駅もデザイン化され、「宇野みなと線アートプロジェクト」と呼ばれている。
「ラ・マル・ド・ボア」のサイクルスペース
「ラ・マルせとうち」では、自転車の持ち込みができる。グリーン指定券に加えてサイクルスペースの利用券「ラ・マルサイクル」(無料、4台分)を乗車前日までに発行してもらうことが必須だ。下車してから、潮風を浴びながら宇野駅周辺をサイクリングするのも一興であろう。
現代アート作品が目にとどまる宇野駅前
瀬戸内国際芸術祭は3年ごとに開催され、次は2025年の予定だ。会場は、宇野港から船で巡る直島など瀬戸内海に浮かぶ島がメインだが、宇野駅周辺にも作品が並んでいる。会期中ではなくても、鑑賞できるものもあるので、気軽に訪ねてみたい。
作品『終点の先へ』/小沢敦志
駅舎の脇にあるのが、『終点の先へ』(作者は小沢敦志)。宇高連絡船の廃止で不要となった「道具としての終点」を迎えた鉄の廃材を熱して叩き、放置自転車に溶接。実際に乗車できる自転車に再生した。レンタル可能だそうだ。
『宇野のチヌ』/淀川テクニック
海に不法投棄されたスリッパやプラスチック製品などのごみを集めて作った魚の形をした作品がある意味衝撃的だ。『宇野のチヌ(クロダイ)』『宇野コチヌ』と命名されている。
『愛の女神像』/ドルヴァ・ミストリ―
『愛の女神像』は駅前のシーサイドパーク内に設置された大きな彫刻だ。この作品は、インドの彫刻家ドルヴァ・ミストリーの作品で、シーサイドパークのシンボル的存在となっている。海門の入口で、自然美に誘われて集まる人々を待つ、森の妖精をイメージして作られたそうだ。お尻にタッチすると幸せなことがあるといわれている。
かき氷の案内板
アートを見て疲れたら、駅前にある「おまち堂」でひと休みしよう。各種ドリンクのほか、かき氷が人気商品だ。店内のほか、外で港に出入りする船を眺めながらの休憩も楽しい。
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