車内販売カウンターではドリンクと列車グッズが人気
しばらくは山陽本線を走る。終点までは1時間10分ほどと、それほど長い旅ではない。そんなこともあってか、発車してすぐに2号車の後方にある売店は人だかりがしている。弁当をゆっくり食べている時間はないので、ドリンクが人気だ。中でも、フルーツ王国岡山にふさわしい白桃ネクターやコーヒーがよく売れている。
列車の関連グッズも注目の的で、ヘッドマークをあしらった缶バッジが目にとどまる。「ラ・マル・ド・ボア」は行先によってヘッドマークを変えているので4種類ある。どれにしようか、あるいは全部買おうか迷うところだが、今乗っている「ラ・マル備前長船」のものだけを選んだ。
車内には、座席上方の荷棚に相当するスペースに本棚がある。沿線ゆかりの書籍が並んでいて自由に読めるようになっているが、車窓を見ていて飽きないし、乗車時間も比較的短いので、読書をする気にはなれなかった。また、自転車を持ち込めるスペースがあるものの、「ラ・マル備前長船」では、そのサービスは行っていない。
思わぬ子どもたちの歓迎
10分もかからないうちに東岡山駅に停車。ここで10分少々停車する。意外なことに、地元の子どもたちが先生に引率され、旗を振って歓迎してくれた。跨線橋を渡り、列車が停車しているホームにやってきて、発車を見送ってくれる。もっとも、いつもあるイベントではなさそうだ。