恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」 第81回

延伸計画もある「つくばエクスプレス(TX)」は、車番プレートの“色”を見ると行き先が分かる!?【鉄道雑学ニュース】

2005年8月に開業し、最近は延伸計画も浮上した「つくばエクスプレス(TX)」。起点となる秋葉原駅を中心に、同路線にまつわる雑学を紹介していこう。

連載「鉄道雑学ニュース」
乗り物の域にとどまらず、見ても、撮っても、もちろん乗っても面白い鉄道。知れば知るほど奥が深くて面白い鉄道に関する最新情報&雑学を、「All About」の鉄道ガイドで旅行作家の野田隆が自ら撮影した駅舎や車両画像とともに分かりやすく解説する。

JR、東京メトロに続く第3の秋葉原駅として2005年8月に開業したTX(つくばエクスプレス)の秋葉原駅。他2つの駅と異なり、中間駅ではなく起終点となるターミナル駅だ。開業以来、利用客は順調に増え続け、活況を呈している
 

TXは延伸計画があるが、今後どのエリアにつながっていくのだろうか。期待も寄せつつ、この記事では起点となる秋葉原駅をスタートにTXにまつわる雑学を紹介していこう。
 

地下のターミナル、TX秋葉原駅

TX秋葉原駅
TX秋葉原駅

TX秋葉原駅は、JR秋葉原駅に隣接した東側、ヨドバシカメラの脇を通る道路の地下にある。JRの中央改札を出て、右手に進むとTX秋葉原駅へのエスカレータがあるので地下に降りていく。地下駅なので専用の駅舎はないけれど、地下のコンコースは天井が高く、ターミナル駅らしい風格を感じる。

ヨドバシカメラ脇の道路の地下にTX秋葉原駅がある
ヨドバシカメラ脇の道路の地下にTX秋葉原駅がある
改札口を入り、エスカレータでさらに下に進むと、地下4階に相当する深いところにホームがある。1面2線の意外に小さなターミナルだ。長時間停車が必要な座席指定の優等列車がなく、到着した列車は、乗客を降ろし、新たな乗客を迎えるとすぐに発車していくので、この規模で問題ないのであろう。
地下のコンコースは解放感があるスケールの大きさだ

 

TX秋葉原駅に発着する車両は3形式

発着する車両はTX所属の3形式のみ

TXは首都圏の中では数少ない他路線との相互直通運転をしない路線だ。よって走行車両は自社のものに限られる。石岡市にある地磁気観測所に影響を与えないように守谷~つくば間は交流電化区間になっているので、秋葉原~守谷限定の直流用電車とつくばまで直通する交直両用電車がある。

車体側面の車両番号プレートが青色のものは直流用電車(1000系)、赤色が交直両用電車(2000系および3000系)と判別できる。
 

車体のナンバープレートが青字の車両はつくば方面には行かない

車体のナンバープレート青字のものは直流専用車両で守谷より先、つくば方面には行かない
開業当初は、2000系の3号車と4号車はセミクロスシートで旅行気分が味わえたが、混雑が激しくなったので、全てロングシートに改装されてしまった。

列車は、通勤通学輸送が主体なので指定料金を取る特急や急行のような優等列車はない。最速列車は快速で、秋葉原~つくばを45分で結ぶ。ほかに停車駅が多い、通勤快速と区間快速がある。
車体のナンバープレート赤字は交直両用電車でつくば行きとなる

>次ページ:駅にかかわる注目スポット
 
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