恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」 第78回

「Ebisu」「Yebisu」が混在する「恵比寿」駅、そのユニークな歴史やトリビアに迫る【鉄道雑学ニュース】

ユニークな歴史から始まった「恵比寿」駅。関連するトリビアや雑学を旅行作家の野田隆が解説する。

連載「鉄道雑学ニュース」
乗り物の域にとどまらず、見ても、撮っても、もちろん乗っても面白い鉄道。知れば知るほど奥が深くて面白い鉄道に関する最新情報&雑学を、「All About」の鉄道ガイドで旅行作家の野田隆が自ら撮影した駅舎や車両画像とともに分かりやすく解説する。


「All About」の鉄道ガイドで旅行作家の野田隆が鉄道に関する最新情報&雑学を分かりやすく解説する連載「鉄道雑学ニュース」。記念すべき第1回は、本媒体「All About NEWS」を運営するオールアバウトのオフィスがある恵比寿からスタート。恵比寿駅にまつわる歴史やおもしろ雑学を紹介しよう。
 

ユニークな歴史がある恵比寿

恵比寿駅西口(2023年7月、画像は全て筆者撮影)

おめでたい名前である恵比寿。そもそも、この地にビールの醸造場ができ、その商品名をエビスビールとしたことがきっかけである。やがて恵比寿の名は駅名になり、その後、周辺の地名ともなる。何ともユニークな恵比寿の歴史だ。
 

全てはビール醸造場から始まった

写真の左手あたりに貨物駅があった

現在、恵比寿ガーデンプレイスがある場所には、かつて「ヱビスビール」の工場があった。ビールは大変な人気で、工場はフル稼働、おかげで荷車での出荷ではまかないきれなくなった。
 

そこで、すぐ近くを走っていた山手線にビール出荷専用の貨物駅を開設(1901年)。周囲には何もなかったので、駅名はビールの名前にあやかって恵比寿停車場と命名した。やがて駅周辺は開発が進み、1906年にようやく旅客用の恵比寿駅が開業した。1928年には駅周辺の地名が恵比寿通りとなり、ビールの商品名が街の名にもなったのである。

恵比寿駅にはビールの広告は欠かせない
 
「Ebisu」と「Yebisu」の使い分けに注目!

ちなみに駅名はEbisuだが、恵比寿ガーデンプレイスなどはYebisuと英字のスペルが異なる。
 

>次ページ:山手線の駅から、埼京線、湘南新宿ライン、そして相鉄線乗り入れへ
 

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