恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」 第78回

「Ebisu」「Yebisu」が混在する「恵比寿」駅、そのユニークな歴史やトリビアに迫る【鉄道雑学ニュース】

ユニークな歴史から始まった「恵比寿」駅。関連するトリビアや雑学を旅行作家の野田隆が解説する。

人気スポット「恵比寿ガーデンプレイス」

恵比寿ガーデンプレイスへは動く歩道「恵比寿スカイウォーク」が便利
ビール工場跡地にできたのが、複合施設「恵比寿ガーデンプレイス」だ。駅から少々距離があるので、動く歩道「恵比寿スカイウォーク」が設置されている。ガーデンプレイスへの特色あるアクセス方法となっている。
明治期の醸造所をイメージしたレンガ造り風の建物
大きな屋根に覆われているので雨でも安心。奥に見えるのはシャトーレストラン

明治期に建っていたレンガ造りの醸造所をイメージしたレンガ造り風のヨーロッパ・スタイルの建物が目につく。敷地内には東京都写真美術館もある。わが国初の写真と映像に関する総合的な専門美術館として、平成7(1995)年1月に開館した。

東京都写真美術館のエントランス付近

日本を代表する写真、映像のセンター的役割を果たし、新たな創造活動の場となることを目指している。
 

知ってる? 待ち合わせスポット「ゑびす像」

意外に目立たない場所にある「ゑびす像」

恵比寿駅の待ち合わせ場所として重宝している人もいるであろう「ゑびす像」。西口のエスカレータを降り、地下鉄日比谷線への出入口へ向かう動線からはずれ、屋根のない駅ビル脇にあるので、やや目立たない印象もある。
 

1975年11月に設置され、銅像下には賽銭箱もある。意外にすいているので、待ち合わせ場所には適しているかも?
 

この記事の筆者:野田隆
名古屋市生まれ。生家の近くを走っていた中央西線のSL「D51」を見て育ったことから、鉄道ファン歴が始まる。早稲田大学大学院修了後、高校で語学を教える傍ら、ヨーロッパの鉄道旅行を楽しみ、『ヨーロッパ鉄道と音楽の旅』(近代文芸社)を出版。その後、守備範囲を国内にも広げ、2010年3月で教員を退職。旅行作家として活躍中。近著に『シニア鉄道旅の魅力』『にっぽんの鉄道150年』(ともに平凡社新書)がある。

 
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