世界を知れば日本が見える 第27回

なぜ日本人はX(旧Twitter)が好き? 世界と比べたSNS事情

世界各国のSNS利用状況を見ると、国によって人気のサービスが異なる点が興味深い。日本はX(旧Twitter)ユーザーが多いが、なぜだろうか。

「Threads」のリリースに「X(旧Twitter)」の名称変更など話題が多いSNS(画像出典:bluecat_stock / Shutterstock.com)
「Threads」のリリースに「X(旧Twitter)」の名称変更など話題が多いSNS(画像出典:bluecat_stock / Shutterstock.com)

人気SNS「Facebook」を運営していることで知られるアメリカのメタ社が、「X」(旧Twitter)の強力なライバルとして「Threads(スレッズ)」を発表したのは、7月5日のことだ。
 

5日間で1億人がダウンロード

Threadsはサービス開始後、史上最速レベルでユーザー数が増加。最初の5日間で1億人がダウンロードした。X(旧Twitter)のイーロン・マスク氏も、同社に対抗しようとするメタ社を率いるマーク・ザッカーバーグ氏に、挑発ポスト(旧ツイート)をするなどして話題になっていたこともある(その直後Xに名称を変更したマスク氏も、Threadsを話題作りに利用した可能性もある)。
 

だがThreads人気は、そのあとすぐに失速。今では既に過去のものとなりつつある。ロイター通信の報道によると、ザッカーバーグ氏は7月末、Threadsのダウンロードが激減し、登録者の半分も定着していないと社員向けに明らかにしたという。
 

SNS戦国時代

ただこの「騒動」から分かる通り、世界で約48億人が利用しているSNSは、もはや個人や企業にとって欠かすことのできないインフラのようなサービスとなっていて、その動向についての注目度はやはり高い。それぞれが特徴を持ったサービスがいくつも存在し、戦国時代ともいえるような状況にある。
 

興味深いのは、SNSについては世界を見てみると、国によって人気のサービスが異なるところだ。そこで、世界のSNS事情を見ていきたい。
 

>次ページ:日本で最も使われているSNSは
 

Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

連載バックナンバー

Pick up

注目の連載

  • 「港区女子」というビジネスキャリア

    深刻な男女賃金格差から「港区活動」を“就職先”にする危険性。港区女子になれなかった女子大生の末路

  • ヒナタカの雑食系映画論

    草なぎ剛主演映画『碁盤斬り』が最高傑作になった7つの理由。『孤狼の血』白石和彌監督との好相性

  • 世界を知れば日本が見える

    もはや「素晴らしいニッポン」は建前か。インバウンド急拡大の今、外国人に聞いた「日本の嫌いなところ」

  • 海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン

    外国人観光客向け「二重価格」は海外にも存在するが……在欧日本人が経験した「三重価格」の塩対応