ヒナタカの雑食系映画論 第22回

アニメ映画『アイの歌声を聴かせて』が見放題配信開始! ChatGPT時代の今こそ最優先で見るべき10の理由

オリジナル企画のアニメ映画史上、もっとも愛されたと言っても過言ではない歴史的大傑作『アイの歌声を聴かせて』。見放題配信が始まった今、最優先で見るべきたったの「10」の理由を紹介します。(C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

4:ただ1つの、とてつもなく大きな問題は……

そんな『アイの歌声を聴かせて』の、とてつもなく大きな問題はただ1つだけ。劇場公開時に動員がV字回復をしていたとしても、それでも現時点で見ている人の絶対数が、あまりにも、あまりにも、少なすぎることです。
 
(C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

後述するとんでもない面白さと感動、今の時代だからこそ見るべき理由がこれほどまでたくさんあるのに、なんともったいないことなのでしょうか!

原作のない完全なオリジナル企画の作品であるので、予備知識も一切いりません。家族とでも、お家デートでも、もちろん1人でも、うってつけの作品です。後述するように音楽の力も重要な映画なので、ぜひ集中できる環境で見てみてください!
 
(C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

ここまで読んだあなたが今することは、『アイの歌声を聴かせて』を見放題となった各種配信サービスで今すぐ見る、もしくはマイリストに入れて最優先の見る候補とする、です。

それ以上お伝えするべきことはないのですが、なぜ『アイの歌声を聴かせて』が今、最も見るべき作品であるか、ネタバレにならない範囲で内容に踏み込み、さらなる理由を紹介していきましょう。
 

5:「戸惑い」から始まるけど「2回目からが本番」の作り込まれた物語

『アイの歌声を聴かせて』は、実は「近未来SF映画」。あらすじは、1人ぼっちでいた女の子に、転校生としてやってきた女子高生AIロボットが、自己紹介でいきなり「今、幸せ?」と聞いてくるというもの。
 
(C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

そう聞かれた女の子本人も周りの生徒たちも、戸惑うどころか引いてしまうし、観客にもある程度の拒否反応を覚えさせてしまう、ある意味では挑戦的な導入部なので、それだけを切り抜けば好みが分かれるところではあるでしょう。

しかし、もちろんそれは意図的なもの。「このロボット、おかしいんじゃないの?」という当然の疑問が、伏線として見事に回収されていくことが大きな見どころとなっています。
 
(C)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会

そして、この『アイの歌声を聴かせて』はファンから「2回目が本番」といわれています。ネタバレになるので詳細は秘密にしておきますが、2回以上見てこその、さらに感動できる物語の構造があり、何度見ても新しい発見があるほど、ロジカルに作り込まれた作品でもあるのです。


>次のページ:ChatGPT時代に刺さる「AIの未来への可能性と希望」を描いたメッセージ
 
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