恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」 第70回

東武鉄道の新型特急「スペーシアX」客室の全容が明らかに! 列車内とは思えない豪華なシートも

7月15日にデビュー予定の東武鉄道による新型特急N100系「スペーシア X(SPACIA X)」が公開され、6種類の特色ある客室もその全貌が明らかになった。詳しく見てみよう。

7月15日、浅草と日光・鬼怒川エリアを結ぶ東武鉄道の新型特急車両N100系「スペーシア X(SPACIA X)」がデビューする。車両はすでに完成しており、このたび報道関係者に公開された。新機軸が満載で、6種類の特色ある客室もその全貌が明らかになった。詳しく紹介しよう。
 

斬新なスタイルで気品ある豪華車両

N100系「スペーシア X(SPACIA X)」

現行の特急100系「SPACIA(スペーシア)」の導入から33年ぶりのフラッグシップ特急となる新型車両スペーシア Xは6両編成。両端の流麗な先頭車(1号車と6号車)は、Xの字が並んだような斬新な窓枠が特徴だ。江戸文化の組子や竹編み細工を現代的に取り入れたデザインで、伝統と革新を感じさせるエクステリアとなった。

中間車のサイドはシンプルなデザインながら気品が漂う
2~5号車は、白のボディに窓回りが黒というシンプルながらも気品を感じさせるデザイン。白は日光東照宮陽明門に塗られた「胡粉(こふん)」に着想を得たものだそうで、陽の当たり方により、その色味は違った印象になる。
行先表示器はLCDディスプレイを採用し、多彩な映像演出が可能だ

 

ホテルのラウンジのような1号車

コックピットラウンジ

東武日光寄りの先頭車となる1号車は、コックピットラウンジ。現存する日本最古のリゾートホテル「日光金谷ホテル」や大使館別荘などをモチーフにして、ローテーブルとソファを配置。1人、2人、4人掛けの各種ソファを用意した。
 

1人用の2席は運転台のすぐ後ろでかぶりつき席となる。鉄道ファンの人気を集めそうだ。1人席の場合、スタンダードシート特急料金プラス特別座席料金が200円必要となる。

1号車のカフェカウンター。黄色い側面には日光の猿が描かれているので、探してみよう

ラウンジ席の車端にはカフェカウンターが設けられる。看板商品としてオリジナルクラフトビール「Nikko Brewing」およびクラフトコーヒー「日光珈琲」などが販売される予定だ。
 

>次ページ:グランクラスと同等のプレミアムシート

 

Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

連載バックナンバー

Pick up

注目の連載

  • 世界を知れば日本が見える

    韓国の戒厳令、尹大統領はなぜ突然「乱心」したのか。野党だけではない、北朝鮮とアメリカからの影響

  • ヒナタカの雑食系映画論

    独断と偏見で「2024年のホラー映画ランキング」を作成してみた。年末に映画館で見るならぜひ第3位を

  • ここがヘンだよ、ニッポン企業

    「あれは全て私がやりました!」 わが社の“承認欲求モンスター”をどう扱うべきか?

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    静岡の名所をぐるり。東海道新幹線と在来線で巡る、「富士山」絶景ビュースポットの旅