恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」 第70回

東武鉄道の新型特急「スペーシアX」客室の全容が明らかに! 列車内とは思えない豪華なシートも

7月15日にデビュー予定の東武鉄道による新型特急N100系「スペーシア X(SPACIA X)」が公開され、6種類の特色ある客室もその全貌が明らかになった。詳しく見てみよう。

6号車はコンパートメントと最上級のコックピットスイート

ユニークな天窓表示器。さまざまな映像を用意している
6号車のデッキ部の天井は1号車と同じく天窓表示器がある。42インチLCD搭載ガラスサイネージを採用し、日光や鬼怒川の自然を連想させる映像を映すことで、乗車した瞬間から目的地の雰囲気を感じさせる。他の観光列車では見たことのない演出だ。
ヨーロッパの国際列車をほうふつとさせるコンパートメントが並んだ通路
6号車の片側には通路があり、ヨーロッパの国際列車のような雰囲気がある。これは先代スペーシア(100系)のコンパートメントをアップデートしたもの。
カラフルなコンパートメント内部
コの字型にソファを配し、大人4人がゆったりとくつろげる空間だ。青いじゅうたん、赤と茶色を基調とした歌舞伎的な色彩の壁など、色彩にこだわったインテリアである。
列車内とは思えないコックピットスイート

運転台寄りの一室はスペーシアXの中で最上級のシート、コックピットスイート。前方および両側面が見渡せ、ぜいたくな列車旅を楽しめる。もっとも、日光や鬼怒川へ向かうときは最後尾となる。
 

11平方メートルという私鉄特急では最大のスペースが確保され広々としていて最大7人まで利用できる。プライベートジェットをイメージし、「走るスイートルーム」がコンセプトだ。ソファは固定せず、自由に動かせる。にもかかわらず急停車しても動く心配がないよう設計しているとのことなので安心である。
 

スペーシアXは、7月15日から運行を開始する。1日2往復の日と4往復の日があり、いずれも1往復は浅草~鬼怒川温泉、あとは浅草~東武日光を往復する。オリジナルで爽やかな車内メロディーも用意して、準備万端だ。いよいよ、「日光と出会う、新しい旅」が始まるのだ。
 

 

スペーシアX公式サイト
 
取材協力=東武鉄道


【おすすめ記事】
2023年デビューで注目の鉄道「新型車両」3選! “宇宙船”や次世代型路面電車、豪華な観光特急も
豪華観光列車「THE ROYAL EXPRESS」が全国展開! 北海道に続き、四国・瀬戸内エリアへ
「相鉄・東急直通線」まもなく開業、神奈川県が新線に期待することとは?
観光列車「THE ROYAL EXPRESS」北海道クルーズ 、2023年の夏は最北の地へ

 

Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

連載バックナンバー

Pick up

注目の連載

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    静岡の名所をぐるり。東海道新幹線と在来線で巡る、「富士山」絶景ビュースポットの旅

  • ヒナタカの雑食系映画論

    祝・岡田将生&高畑充希結婚! ドラマ『1122 いいふうふ』5つの魅力から「この2人なら大丈夫」と思えた理由

  • アラサーが考える恋愛とお金

    「友人はマイホーム。私は家賃8万円の狭い1K」仕事でも“板挟み”、友達の幸せを喜べないアラサーの闇

  • AIに負けない子の育て方

    「お得校」の中身に変化! 入り口偏差値と大学合格実績を比べるのはもう古い【最新中学受験事情】