日本では今、ワールド・ベースボール・クラシック(以下、WBC)が盛り上がっている。テレビではゴールデンタイムに生中継され、球場は超満員のようだ。
WBCは野球で世界一強い国を決める大会で、サッカーで言うならばワールドカップ(以下、W杯)だ。だが、世界のニュースなどをチェックしていると、世界的な熱狂を生むサッカーのW杯と比べると実はほとんど話題にもなっていない。
日本チームが対戦したチェコなどはアマチュア選手が参加しているなどサッカーのW杯では決して聞かないような話も報じられていることから、欧州では野球がそれほど人気ではないのだろうと何となく感じている人もいるだろう。
そして、そういう「温度感」が出ているのか、お笑いコンビ「ニューヨーク」の嶋佐和也氏が「面白くないんだよな、試合が」とイベントで発言し、インターネット上でプチ炎上して話題にもなった。野球が嫌いではない筆者は、試合に出場している日本人メジャーリーガーなど一流選手たちのプレーには感心するばかりだが……。
ただ世界的に見れば、野球という球技は、マイナースポーツとは言わないが、それほど人気の高いスポーツではないという事実がある。そこで、世界で野球がどういう立ち位置にあるのかを見ていきたい。