ヒナタカの雑食系映画論 第13回

映画『スラムダンク』で注目される「無音演出」。あえて“セリフなし”の無音シーンが重要な作品を厳選

大ヒット上映中のアニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』と同様に、「無音」のシーンが重要な映画をまとめました。聴覚障がい者の気持ちに寄り添うドラマ、ハラハラドキドキのサスペンスホラー、ジブリ映画などに分けて紹介します。

セリフなしだからこそ「語られていること」がとてつもなく感動的!

ここからは、ラストもしくはクライマックスにおける重要なシーンが「セリフなし」になっている映画を紹介。音楽や環境音は聞こえるものの、映像でこそ「語られる」内容がとてつもなく感動的になっています。
 

■『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』


誰もが知る『スター・ウォーズ』1作目である本作のラストはあまりに有名。これほどまでに多幸感にあふれるエンディングは、そうそうあるものではありません。ディズニープラスで見放題です。
 

■『初恋』(2019年)


「ヤクザもの」と「純愛ラブストーリー」が見事に融合した、一夜にさまざまな思惑と運命が交錯する群像劇です。詳細は秘密にしておきますが、「この終わり方しかない!」と思える、セリフがないからこそ美しくも尊いラストが待ち受けています。U-NEXTで見放題です。
 

■『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』


子ども向けのアニメと侮るなかれ。さまざまな夢を持つ「すみっコ」たちが絵本の中での大冒険を繰り広げ、とある試練を経て「救い」や「願い」を描く尊い物語は、大人からも強い支持を得ていました。ほぼ全編がナレーションと、すみっコたちが話す文字で語られているのですが、だからこそクライマックスで「言葉がない」場面が感動的な仕上がりに。Amazonプライム・ビデオとU-NEXTで見放題です。


※各動画配信サービスの情報は執筆時(2023年1月30日現在)のものです。最新の内容をご確認ください。


>次のページ:無音演出によって、重要な事実にハッと“気づかされる”映画

 
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