アメリカの電気自動車大手・テスラや、宇宙開発企業スペースXのCEOを務める世界一の大富豪イーロン・マスク氏が、最近「肩書を変えた」と話題になっている。
肩書と言っても、Twitterのプロフィールのこと。同氏のアカウントのプロフィール欄には「香水のセールスマン」と書かれていた(※10月21日現在は消えている)。その理由は、自分のブランドの香水を発売したからだ。
しかも1本100ドルの香水「Burnt Hair(燃えた髪)」が、1週間ほどで2万8700本も売れたという。つまり、287万ドルの売上高になる。
もっとも、マスク氏が最近ニュースをにぎわせているのはこの香水発売だけが理由ではない。この香水発売のタイミングに合わせたのかどうかは分からないが、本業の方でもメディアに大きな話題を提供している。
Twitter買収劇に大きな動きが
まず2022年4月からずっと世界的に注目されているアメリカの大手SNS・Twitter社買収劇に大きな動きがあった。
2021年の年始からTwitter社の株を買い増して買収に向けて動いてきたマスク氏は2022年4月、同社に正式に買収提案を行った。しかし7月にはTwitter社の公表しているユーザー数にかなり多くの偽アカウントやbotアカウントが含まれているとして買収を撤回。これを受けてTwitter社は、7月にマスク氏との買収合意を履行するよう求めて、マスク氏を訴える事態になった。
参考記事:Twitter買収撤回のイーロン・マスク、次は「世界一有名な出禁ユーザー」トランプ氏と“喧嘩”
10月中に裁判が行われる予定になっていたが、その直前の10月4日、マスク氏はもともとの提示額でTwitter社の買収をあらためて進めると発表し、大きなニュースになった。突飛な言動も多いマスク氏だけに、何が彼をその決断に導いたのかは不明だが、この裁判に勝ち目がないと指摘されていることや、買収決裂でマスク氏が10億ドルを支払うことになっていたことも無関係ではないだろう。
いずれにせよ、この話で久々にマスク氏がかなり大きくニュースでも取り上げられることになった。
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