日本人が欧米に出稼ぎをした場合に直面する問題
日本は欧米ほど人種差別が深刻ではないといわれ、労働環境もそれほど悪くはないとされている。にもかかわらず、地方の小さな会社などで外国人を雇うと、このような問題が起きてしまう。
ということは、人種差別が根強かったり、人権意識が乏しかったり、労働環境が日本よりも悪いような国に日本人が出稼ぎをした場合、もっとひどい目にあう恐れがあるのは容易に想像できよう。
例えば欧米社会に出稼ぎをした場合、間違いなく直面するのが「アジア人差別」だ。心ない言葉をかけられるくらいならばよくある話で、暴力を受けたりイジメを受けたりする恐れもある。また、遵法意識の乏しい経営者などの場合、アジア人というだけで足元を見られて、「仕事があるだけありがたいと思え」と不当に安い賃金で働かされる恐れもある。
特に懸念されるのが、中国人への反感が高まった際にそこに巻き込まれる危険性だ。米中関係が悪化して、アメリカ国内でアジア人へのヘイトクライムが多発した際、現地の日本人も多く被害にあったように、欧米社会では、中国人と日本人はひとくくりで「アジア人」なのだ。
このような厳しい労働環境の中で、特に虐げられえるのが「弱者」である。代表が女性だ。
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