ここがヘンだよ、ニッポン企業 第6回

アムウェイの行政処分は「見せしめ」か? 今「マルチ商法」が狙われているワケ

日本アムウェイが行政処分を受けた件で、旧統一教会問題と結びつける声まで出てきいている。しかし、実はコロナ禍のどさくさに紛れて、マルチ商法の世界はやりたい放題だった。その実態とは……。

アムウェイ

先日、日本アムウェイが初めて行政処分を受けたことが大きな話題になった。「なぜこのタイミングで?」という疑問の声が相次いで、旧統一教会問題と結びつける声まで出てきた。
 

「霊感商法」というものに対して、政府がようやく重い腰を上げたことで、同じくマインドコントロールを悪用した勧誘や脱会阻止などが問題になっている「マルチ商法」もロックオンされたというのだ。
 

一部の政治ジャーナリストは、アムウェイ創業者一族が、米共和党の有力支持者である事実から、「岸田政権の米共和党へのけん制」という見方もしている。旧統一教会が自民党と蜜月だったのは、この教団が米共和党の有力支持団体だったということも無関係ではない。
 

さらに週刊誌などは、旧統一教会やアムウェイに対する厳しい姿勢から「河野無双」などとネットで称賛されている、河野太郎消費者庁長官の「ポスト岸田を見据えたスタンドプレイ」なんて意地悪な見方もしている。
 

このようにさまざまな憶測が流れる今回の「アムウェイ・ショック」だが、筆者はやはり根本のところでは、行政がよくやる「見せしめ」の意味合いが強いのではないかと思っている。つまり、最大手企業をつるし上げることによって、マルチ商法やそれに類似したビジネスをした人々に、「お前らもあんまり調子乗っていると、アムウェイの二の舞だぞ」と警告を出したのではないか。
 

なぜそう思うのかというと、実はコロナ禍に入ってから、マルチ商法の世界はかなり「場」が荒れてきているからだ。

>次ページ:「コロナ便乗商法」やマッチングアプリなどでの勧誘増加
 

Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

連載バックナンバー

Pick up

注目の連載

  • ヒナタカの雑食系映画論

    染谷将太主演の映画『廃用身』がホラーよりも怖い「現実の問題」を照射している3つの理由

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    南海電鉄の新・観光列車「GRAN 天空」は“高野線の救世主”となれるか。100年ぶりサービス復活の勝算

  • どうする学校?どうなの保護者?

    修学旅行はなぜ「高い」? “ぼったくり説”は誤解か。先生の自腹や負担など、保護者が知らない裏事情

  • 海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン

    「移民」に冷たいのはどっちなのか? スイスの厳格過ぎる学歴選別と、日本の曖昧過ぎる外国人政策