ここがヘンだよ、ニッポン企業 第6回

アムウェイの行政処分は「見せしめ」か? 今「マルチ商法」が狙われているワケ

日本アムウェイが行政処分を受けた件で、旧統一教会問題と結びつける声まで出てきいている。しかし、実はコロナ禍のどさくさに紛れて、マルチ商法の世界はやりたい放題だった。その実態とは……。

「コロナ便乗商法」やマッチングアプリなどでの勧誘増加

まず、増加しているのが新型コロナウイルスへの恐怖を逆手に取って、「ウイルスを除去できる」などのセールストークを用いる「コロナ便乗商法」だ。感染拡大当初から消費者庁は警告を出して、実際に多くの「コロナ商法」に処分を下している。
 

もちろん、このような問題はマルチ商法だけで起きているわけではないが、「連鎖取引販売」という「個人が個人にモノを売る」形態が故、どうしても「バレにくい」という部分がある。そのため、かなりのマルチ商法企業の会員が「実はここだけの話、このサプリを飲むと免疫が上がって新型コロナウイルスに感染しない」とか「この空気清浄機、コロナウイルスも除去できるの」なんて販売をしていた恐れがあるのだ。
 

アムウェイのサプリメント(画像はイメージ)

サプリメントや空気清浄機が人気のアムウェイへの行政処分は、このようなコロナ便乗商法の「無法地帯」ぶりにブレーキをかける「見せしめ」とも取れるのだ。
 

加えて、消費者庁にはもう1つ大きな頭痛のタネがあった。それがマッチングアプリや街頭ナンパによる勧誘の増加だ。
 

マルチ商法企業にとってコロナ禍は大打撃だった。会員の勧誘が多く行われている場所が使えなかったからだ。それは、大学である。
 

>次ページ:「絶好の漁場」が使えなくなり、代わりに増えたのは……
 

 

Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

連載バックナンバー

Pick up

注目の連載

  • ヒナタカの雑食系映画論

    染谷将太主演の映画『廃用身』がホラーよりも怖い「現実の問題」を照射している3つの理由

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    南海電鉄の新・観光列車「GRAN 天空」は“高野線の救世主”となれるか。100年ぶりサービス復活の勝算

  • どうする学校?どうなの保護者?

    修学旅行はなぜ「高い」? “ぼったくり説”は誤解か。先生の自腹や負担など、保護者が知らない裏事情

  • 海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン

    「移民」に冷たいのはどっちなのか? スイスの厳格過ぎる学歴選別と、日本の曖昧過ぎる外国人政策