「大阪王将」ナメクジ炎上で「餃子の王将」に飛び火……でも“お互いさま”とも言えるワケ

「大阪王将」元従業員のSNS投稿による“ナメクジ炎上”が「餃子の王将」に飛び火までしている。実は「王将違い」で迷惑を被るのは今回が初ではなく、両社には深いかかわりがあった。それは……。

「大阪王将」の“ナメクジ炎上”が「餃子の王将」に飛び火

「王将違い」のせいで思わぬ“とばっちり”を受けてしまったようだ。
 

仙台市にある「大阪王将」のフランチャイズ店の元従業員が「ナメクジが大量発生している」と厨房(ちゅうぼう)の不衛生さなどを告発し、それが大きなニュースになったことを受け、同じ地域の「餃子の王将」のレビューが荒らされる、という誹謗(ひぼう)中傷被害が発生した。
 

王将フードサービスの株価まで下落

さらに、それどころではない「風評被害」もあったのではないかとの指摘もある。SNSでの炎上を受けて、「大阪王将」を運営するイートアンドホールディングスの株価が下落したのは当然として、なんと「餃子の王将」を運営する王将フードサービスの株価まで下落したというのだ。
 

下げ幅は1.8%とそれほどではないが、時価総額に照らし合わせると約27億円のマイナスだ。もし今回の「ナメクジ騒動」のとばっちりなら、笑って済まされる損失ではない。
 

大阪王将は8月2日、2022年度衛生監査の結果を公開した(出典:同社Webサイト


実はこのような「王将違い」によって、関係のない会社が迷惑を被るのは今回が初めてではない。かなり以前から定期的に発生しており、両社にとって頭の痛い問題なのだ。


>次ページ:過去にも“とばっちり”を受けた「餃子の王将」、そのとき同社は……

 

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