ここがヘンだよ、ニッポン企業 第2回

「大阪王将」ナメクジ炎上で「餃子の王将」に飛び火……でも“お互いさま”とも言えるワケ

「大阪王将」元従業員のSNS投稿による“ナメクジ炎上”が「餃子の王将」に飛び火までしている。実は「王将違い」で迷惑を被るのは今回が初ではなく、両社には深いかかわりがあった。それは……。

2013年には衝撃的な事件も

さらに、2013年の年末には王将フードサービスの大東隆行社長が本社の前で、何者かに銃殺される衝撃的な事件が発生。現場に暴力団関係者のDNAが発見されたことから、創業一族が裏社会とトラブルを抱えていたのではないか、という週刊誌報道が相次いだ。
 

そうなると創業者の親族が立ち上げた「大阪王将」も当然、そのような疑惑の目が向けられてしまう。何やら「王将一族」全体にアンダーグラウンドなイメージが付くなどの「風評被害」につながってしまったのである。
 

「餃子の王将」(出典:同社Webサイト


そのような過去の「王将違いトラブル」を振り返ると、今回のナメクジ炎上のとばっちりなどかわいいものかもしれない。
 

確かに、両社は今はまったく関係がないがルーツは同じだ。これまでも「お互いさま」の部分もある。「全く無関係の類似会社」なんて、つれないことを言わずに「兄弟」として手を取り合って「王将」のブランドイメージ向上を目指していただきたい。
 


窪田順生プロフィール
テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経てノンフィクションライター。また、報道対策アドバイザーとしても、これまで300件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行っている。



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