中小企業の淘汰が加速し、20代の採用が減る?「よくある話」では済まないAI導入による悲劇

AI導入が進む企業と消極的な企業との格差は急速に拡大。企業価値にも差が開き、中小企業の淘汰(とうた)が加速するのではとの懸念もあります。生成AIに詳しい大和田将平さんと中小企業のIT導入・活用を支援してきた水谷哲也さんとの対談から探ります。

AI導入でDXが進めば、都市以外の人材採用も考えられますか?

水谷:コロナ禍以降はリモートワークに抵抗がない人も増え、大抵のAIはクラウドベースで動きますから、中小企業でも本社とは別の地域にいながら働ける環境づくりは可能でしょう。現在の採用難を考えると、他地域の人材からの採用も検討に値すると思いますね。

大和田:当社の部長も札幌と沖縄にそれぞれ住んで、フルリモートで働いています。現状はAI関連の企業が東京に集中しているため、地方でのAIリテラシーの定着はこれからの面もありますが、逆にいえば伸びしろは非常に大きいですよね。

水谷:それとは別に、AI時代の中小企業の生き残り戦略として、新社会人の育成機関になることも考えられます。大手企業がAIを導入すると、新人に任せていた資料集めや分析も中堅クラスがAIで行え、コストをかけて新人教育をする企業は減るでしょうから。

大和田:確かにアメリカなどでは、20代の失業率の高さはAIの普及が一因ともいわれています。中小企業でまず人間力を鍛えて、さらにAIの使い方も学べば、ビジネス人材として非常に強い存在になれると思います。

水谷:中小企業もAI導入を他人事と思わず、ビジネスチャンスとしてどう活用するのかを考えてほしいですね。

<お話をうかがった方>
owada

オープン株式会社
大和田将平

RoboRobo事業部執行役員、AIエージェント事業開発本部事業開発責任者を務める。バックオフィス業務を自動化する『RoboRobo』の事業部立ち上げを担い、企業が新規取引先などを評価する反社チェックツールなどを開発。地域の企業と人材の支援も行っている。
 
水谷
中小企業診断士
水谷 哲也

中小企業のIT導入・活用支援を得意とし、延べ5,000件以上のIT、経営に関わる相談をこなしてきたITコンサルタント(大阪府よろず支援拠点、三重県よろず支援拠点、商工会議所などでの累積相談件数が5,000件以上)。三重大学、京都橘大学などで情報処理教育を担当。
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