【今日は何の日?】9月7日は東京五輪の開催地が決まった日。日付がズレて記憶されている理由

9月7日は、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催地が東京に決まった日です。13年前に何が起きていたのか、当日の投票の流れや日付にまつわる意外な事情まで詳しく紹介します。

9月7日は東京五輪の開催地が決まった日
9月7日は東京五輪の開催地が決まった日
記念日ではなく、記憶に残る出来事のほうが「今日は何の日」を強く決めることもあります。9月7日は、日本のスポーツ史にとってまさにそんな日でした。

All About ニュース編集部が、その日ならではの記念日や出来事を紹介していきます。今回取り上げるのは、2013年9月7日に東京が2020年オリンピック・パラリンピックの開催地に決まった日。2026年でちょうど13年になります。

※記載は当時の事実にもとづくものです

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「9月8日の早朝」の記憶が正しい人も多い。日付が2つある理由

2013年9月7日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開かれた第125次IOC総会において、2020年夏季オリンピック・パラリンピックの開催都市を決める投票が行われ、東京が選ばれました。

ただ、この出来事を「9月8日の早朝、テレビの前で結果を待った」と記憶している人も多いはずです。実はどちらも間違いではありません。開催都市が発表されたのは現地時間の9月7日午後5時すぎ。これは日本時間の9月8日午前5時すぎにあたります。当時の報道も「7日(日本時間8日)」と併記していました。外務大臣談話も「本8日(現地時間7日)」という表記です。

つまり、地球の裏側で起きた出来事だったために、記録上の日付と日本国内の体感がずれている。「今日は何の日」の観点では9月7日の出来事として扱われるものの、日本で歓喜が広がったのは9月8日の朝だったわけです。

なお東京開催が決まったのは1964年以来で、56年ぶりの夏季オリンピックとなりました。同一都市での2度目の開催は、アジアでは初めてのことです。実際の大会は新型コロナウイルス感染症の影響で1年延期され、2021年の開催となりました。

実は3回も投票していた。4票差で消えたマドリード

決定までの流れも、記憶にあるほど単純ではありませんでした。投票の前には立候補都市によるプレゼンテーションが、イスタンブール、東京、マドリードの順で実施。東京からは憲仁親王妃久子さまや当時の安倍首相らが登壇しています。

そして始まった投票は、なんと3回に及びました。

1回目、東京は42票を獲得して3都市中の最多票。ところが過半数(48票)には届きません。通常なら最下位を落として上位2都市で決選投票となるところ、イスタンブールとマドリードがどちらも26票で並んでしまいました。

そこで急遽、2都市によるタイブレークの投票が実施されます。結果は49票のイスタンブールに対し、マドリードは45票。わずか4票差でマドリードが姿を消しました。

迎えた決選投票で、東京は60票を獲得。36票のイスタンブールを破り、開催都市に決定します。IOCのジャック・ロゲ会長が「トウキョウ」と読み上げたのは、現地時間の午後5時20分頃のことでした。

札幌(1972年)、長野(1998年)の冬季大会を含めると、日本での五輪開催は4回目。あの朝の記憶をたどると、その裏では思いがけず緊迫した票の動きがあったことになります。
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