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理由5:コミュニケーションの原点
AIは素晴らしい聞き手です。怒らないし、否定もしない。子どもたちにとって、居心地のよい相棒になることでしょう。しかし、体温はありません。
子どもが「傷つくのが怖いから、リアルな人は苦手」と殻に閉じこもる前に、家庭の中で、生身の人間と心を通わせる回路を作りましょう。
「そのために特別な会話術は要りません。生の声で昔ばなしを語るだけでいいのです」
昔ばなしは、現実の人間同士だけでなく、幽霊や鬼、動物といった別の次元のものと当たり前に会話します。この隔てなさがコミュニケーションの原点。
「自分とは違う存在、言葉が通じないかもしれない相手とフラットに向き合い、関係を結ぶことができるきっかけになるのです」
寝る前の5分間の昔ばなしで、子どもを育てる
「今日は忙しくて、子どもにストレスをぶつけてしまった」と落ち込む日もあるでしょう。それでも、寝る前に5分間だけ「昔ばなし」を欠かさず聞かせていれば、子どもたちにはさまざまな力が育っていくのです。子育てが楽しめない日も、手軽に取り組める昔ばなしの読み聞かせ。ぜひ日常生活で取り入れてみてはいかがでしょうか。 沼賀美奈子 プロフィール
昔ばなし研究者/大学講師。小澤昔ばなし研究所に所属し、昔ばなし研究の第一人者・小澤俊夫 に33年間師事。全国の昔ばなし大学受講者や研究仲間とともに、昔ばなしの力を現代につなぐ活動を続ける。大学では保育者を目指す学生たちを指導するほか、子育て中の保護者の相談にも数多く携わる。著書に絵本『じゅうにしのはじまり』(世界文化社)ほか。
この記事の執筆者:
結井 ゆき江
フリーランス編集・ライター
フリーランスの編集者・ライター。中学受験雑誌の編集者として勤務した後に独立。小学校で発達障害グレーゾーンの児童をサポートした経験から、教育分野を中心にライターとして活動する。
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