子を「御三家→東大」に入れた昔ばなし研究者が確信。頭がいい子の親が昔ばなしを読み聞かせする理由

フルタイム勤務で3人の子を育てた昔ばなし研究者。子どもたちは御三家中進学後、1人が東大へ進学したそう。「昔ばなしが、人として生きるために必要な力を授けてくれた」と語る彼女の著書から、昔ばなしを読み聞かせた理由を紹介。(画像出典:PIXTA)

理由3:「問いを持ち続ける力」と「推論する力」

インターネットで答えを検索できる便利な時代です。しかし、あまりに便利過ぎて、仮説を立てる時間や悩む時間が消えてしまいました。
 
「分からないなりに立ち止まり、考えて、間違えて、また考える。答えにたどり着くまでの時間が、自分の頭と心で生きる力を育てるのです」
 
昔ばなしには、「次はどうなるんだろう」「どうしてこうしたのだろう」と理由を考えたくなる余白と繰り返しがたくさんあります。『カチカチ山』でタヌキはなぜあれほどひどいことをしたのか。『白雪姫』は3度の殺される危機に、どう立ち向かうのか。夢中で物語を追いかける時間が、子どもたちの推論の力を育みます。
 
昔ばなしを読み終えた後の「問いを持ち続ける力」と「推論する力」が、子どもたちの考え抜く力につながるのです。

理由4:ゼロから創る想像力

動画やゲームは細部まで作り込まれています。服のしわ、背景の雪の動きまで完璧に描かれた世界——。子どもたちは自分の中でイメージしなくても、臨場感あふれる世界を堪能できます。
 
一方、昔ばなしは細かな描写が省かれています。「むかしむかしあるところにおじいさんが」と書かれていても、おじいさんの背が高いのか、低いのか、太っているのか、ひげはあるのかは分かりません。
 
「何もないところから、自分だけの映像を立ち上げるトレーニングこそが、AIにはまねできない想像力の源泉になるんです」
 
物語は現実では起こり得ない出来事と触れ合わせてくれます。動物がしゃべり、時にはカエルが王子になることもあります。

「ありえない飛躍に何度も触れることで、『目の前に見えている世界が全てではない』という感覚を自然に身につけさせてくれます」 
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