「いい子」ほど危ない? 高校生8割が愛想笑いで電池切れ。登校しぶりを招く“同調”の疲れの守り方

高校生を対象とした意識調査で、約8割が「学校に行きたくない」と感じた経験があると回答しました。その背景には、愛想笑いや時間制限のない交友関係による、「対人疲れ」や「ソーシャル・バッテリー」切れの実態があるようです。(画像出典:写真AC)

高校生が実践するソーシャル・バッテリーの回復法

限界まで削られたエネルギーを、高校生はどうやって回復させているのでしょうか。
ソーシャル・バッテリーを回復させるためにやっていること
※本アンケートは複数回答形式のため、合計が100%を超える場合があります
ソーシャル・バッテリーを回復させるためにやっていること・やりたいことを複数回答で尋ねたところ、1位は「音楽を聴く」(57.7%)、2位は「好きなこと・趣味に集中する」(53.8%)でした。

3位「スマホやSNSを見る」(46.2%)、4位「動画・配信を見る」(44.2%)、5位「寝る・横になる」(43.3%)と続き、他者との交流を通じてストレスを解消するのではなく、「1人の時間に没頭できる」活動が上位を占めました。

学校で「愛想笑い」という感情労働をこなしてエネルギーを消費している分、その回復には「他者の目を気にせず、一切気を遣わなくて済む時間」が不可欠になっていることがうかがえます。

高校生が感じる対人疲れ、保護者に知ってほしいこと

今回の調査から、現代の高校生は常に周囲との調和を優先し、オンライン・オフライン問わず「ソーシャル・バッテリー」を激しく消費させている実態が浮かび上がりました。

保護者に知っておいていただきたいのは、「学校に行きたくない」という訴えは、怠けではなく「バッテリーの残量がゼロになった」という警告かもしれないということです。

SNSが発達した現代では、学校の外でも"つながり"が途切れず、休息を取りにくい環境が続いています。高校生が「音楽を聴く」「趣味に集中する」などひとりで完結できる回復法を選ぶ背景には、静かに1人でいられる時間への切実なニーズが垣間見えます。

もしお子さんが帰宅後に1人で部屋にこもっていたら、それは外で使い果たしたソーシャル・バッテリーを充電している、大切な「回復の時間」かもしれません。

保護者は、子どもが見せる疲れのサインを見逃さず、1人の時間を大切にさせてあげることが、日々の回復につながるかもしれません。

アンケート調査概要

調査対象:全国の高校生(有効回答数104名)
調査時期:2026年3月30~31日 
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査リポート名:「高校生の対人疲れに関するアンケート」

※掲載しているグラフや内容を引用する場合は「塾選ジャーナル調べ:「高校生の対人疲れに関するアンケート」と明記し、『塾選ジャーナル』(https://bestjuku.com/shingaku/s-article/53521/)へのリンク設置をお願いします。
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この記事の執筆者:塾選ジャーナル編集部
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「怠け」か「SOS」かを見極める。高校生の8割が直面する“心の電池切れ”調査リポートを詳しく見る
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